文化逍遥。

良質な文化の紹介。

坂―本郷

2012年11月04日 | まち歩き
東京都文京区は坂が多いことで知られる。中でも本郷周辺は、名前の付いた坂も無名な坂も多く、何故か心惹かれる。
いま仕事をしているところは壱岐坂にあるが、昼休みに散歩がてら携帯で写してみた。

Kc3n0007
壱岐坂の裏手にある名も無い坂。
正面には白山通りを挟んで後楽園、その奥の高いビルは東京ドームホテル。
少し路地裏に入ると、このように素朴な町並みが残っている。
以前、後楽園からの喚声が周辺住民に不安を与え、問題になったこともある。

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水道橋の東京工芸高校の裏手。江戸時代の初期、この坂の上あたりに由井正雪の乱で有名な丸橋忠弥の居宅があったと言い伝えられこの坂を「忠弥坂」と呼ぶ、と掲示板にある。坂の下、右側には宝生能楽堂がある。
この辺りには高校が多く、朝の通学時間帯にはこの坂を高校生達が多く昇ってゆく。

Kc3n0011
昭和第一高校の横手。
正面に見えているのは、お茶の水の街並みの一部。
ビル群の下にはJR中央線、さらには神田川が流れている。

この項、次回につづく(予定)。


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秋葉原

2012年06月26日 | まち歩き
昨日、6/25日は秋葉原からお茶の水に買い物に行ってきた。
秋葉原は再開発が進み、街の表情が随分と変わった。
まるで、別の街に来たのではないかと錯覚しそうになる。
それでも、駅前のガード下は戦後の雰囲気を残している。ここでパーツを買うのは、なにやらうれしい気がするものだ。
昨日は、ピエゾピックアップにつけるコンデンサーを探して見ていたら珍しく店の人が声をかけてきた。

「何か探してんの?」
「ギターにつけるコンデンサーなんだけど・・・」
「0.022かい?」
「いや、1500ピコファラド・・・」
「うちには、セラミックのしか無いなあ、あまり勧められないよ」
「あ、そうすか」

専門知識を持った販売員がいて、数十円の部品を1個から売ってくれる店が集まっている所なんて世界中探しても他に無いんじゃないかなあ。
建て替えは仕方ないにしても、なんとかパーツ街は残してもらいたい。


ラジオ会館も以前はパーツ屋が多く入っていたのだが、いつの間にかフィギュアなどの店舗が多くを占めるようになってしまった。
その本館は建て替えのため取り壊しの最中だった。携帯で撮影。
Pa0_0027

ここの中に、オープンテープを扱っている店があったけど、新しいビルになっても営業を続けるだろうか。すぐに、無くなちゃうんだよなあ。物はいっぱいあるけど、必要な物はすぐに無くなってしまう。いつ無くなるか心配して、予備を常に入手、ストックしておかねばならない。困ったもんだ。


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神保町書店街

2011年11月18日 | まち歩き
 16日の水曜日は午前中で仕事が終わったので、午後は神保町の書店街を少し歩いてみた。

 変わったなあ。活気が無くなり、全体に縮小した感は否めない。自分も欲しい本‐特に専門書は、インターネットで検索して買い求めることが多くなったので、神保町に足を運ぶ人が少なくなったことは容易に想像がつく。

 おそらく、取り次ぎを中心にした本の流通システムはすでに時代遅れになっているのだろう。

 私が学生の頃(すでに30年の歳月が流れたが)この街の書店は言うに及ばず、路地裏には小さな印刷会社や出版社が軒を連ねインクの匂いが街を覆う中で多くの出版関係者が働く姿を見ることが出来た。この街が出版文化の一大拠点なのだと実感したものだった。今は、街の再編が進み、大きなビルとこぎれいな店がそれに代わっている。裏どうりの縁台で煙草を吸って休憩していた印刷工の姿は遠い過去のものとなった。おそらく、これからの神保町は、特価本や「なんでも鑑定団」に出てくるような骨董的価値のある古書を買い求める人が訪れる街になってゆくのだろう。寂しいが、これも時代の流れ。なにしろ端末に数万冊分の情報が入れられる時代なのだ。狭い部屋に本が無くなって広くなるのはいい。が、手垢の付いていない真新しい本のページをめくる喜びを若い人たちのも知ってもらいたいと思う気持ちも捨てきれない。歳かなあ・・・。


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東京へ

2011年03月21日 | まち歩き
 昨日は、用があって東京へ行ってきた。
3/11の地震の後初めて電車に乗りお茶の水まで行ってきたが、車窓から見ると屋根にブルーシートをかけて土嚢で抑えてある家も結構あった。あれだけの地震だったので、瓦が落ちたり屋根が損傷を受けるのは無理もないが、どうも千葉県寄りに被害が多かったようで東京に入るとほとんどその様な家は目につかなかった。楽器店にも三軒ほど寄ってきたが、ギタースタンドが倒れて商品が壊れるようなことはほとんど無かったらしい。街はいつもの日曜日よりも人は少ないように思えた。営業時間を短縮している店も目に付いたが、書店や飲食店はほぼ平常どうりで、予想していたよりも街は落ち着きを取り戻していた。もっとも、千代田区など国の中枢を担う機関がある所は停電の対象区域から除外されているので安心していつもどうりの生活・商売などが出来るのだろう。まあ、それでもかなり節電意識はあるようで、照明等消せるところは消えていたのでいつもよりは全体に暗い感じはした。
 大変なのはこれからだ。国土の三割ほどの地域で経済活動が出来ない状態で50万近い人が生活基盤を失い、さらに放射能汚染とも戦っていかねばならないのだから。こんな時にこそ痛みを分かち合うことが肝要だ。


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公園の風景 ー 冬の樹

2011年02月12日 | まち歩き
昨日は千葉でも雪の一日。今朝は屋根がうっすらと白くなっている。
写真は今週の日曜に撮影したもの。

 
落葉樹は冬になる前に全ての葉を落としてしまう。そしてその葉は土に帰る。
あたりまえのようだが、不思議なことでもある。葉を落とした冬の木々は静かで、それでいて内に秘めた生命力を感じる。
『老子』に、「根に帰るを静といい、これを命にかえるという」(帰根十六)とあるが、いい言葉だと思う。
生きとし生けるものはみな葉、いつか静かに葉は落ち、大地という根に帰ってゆく。

Gingkgo
イチョウ。英語のGingkgoは、漢字の銀杏(ぎんきょう)の転だとは知らなかった。



Sinzyu
何のへんてつもない枝の姿だが、なぜか神々しい。その名も神樹。
樹の枝が伸びる姿は不規則なようで不思議とまとまりがあるようにも見える。
生命の不思議なエネルギーが表現されているようで魅力に富んでいる。


最近、卑猥なコメントがやたらに入ってくるようになり、やむなくコメントを受け付けない設定にした。
インターネットの光と影。便利なものには必ず危険性が潜んでいる。気をつけたいものである。


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路地裏風景

2011年01月29日 | まち歩き
 東京という所は、画一化されてきたとはいえ、まだまだ歴史と多様性に富んでいて、ゆっくり歩いていると面白いモノにぶつかることがある。携帯電話のカメラで撮ってみることにした。

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水道橋の裏路地にある、無料で自転車の空気を入れる機械。べつに自転車屋の店先でもなんでもない。ビルの裏口にある自動販売機の横にひっそりと置かれている。自転車などめったに通りかかることもなく、もちろん使っている人は見たことがない。誰が何のために置いたのだろうか。うたい文句をみると、太陽光発電をアピールしているのかも。

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ちなみに、道を置いて向こう側には宝生能楽堂がある。


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