文化逍遥。

良質な文化の紹介。

バンジョー用ナイロン弦

2015年12月11日 | 楽器・エッセイ
 現在、一般に使われているバンジョーは主にブルーグラスなどに用いられるスチール弦でリゾネーター(裏側の板)がついているものがほとんどだが、その昔、あるいはその起源から言うとトップに皮を張ったオープンバック(裏側に板のない)バンジョーにガット弦を張っていたのだった。なので、今でも「オールドタイム」あるいは「マウンテンミュージック」と呼ばれている民族音楽に近い素朴な演奏では、やはりオープンバックのバンジョーにガット弦を張っているようだ。自分でもそんな素朴な演奏に挑戦してみたいと漠然と思っていた。が、オープンバック・バンジョーは持っているものの、バンジョー用のガット弦はなかなか手に入らなし、どうしたらうまく楽器に張れるのか、そのあたりも良く分からない。そんな時に、最近ガットに近い音色のバンジョー用ナイロン弦を見つけ、さっそくアマゾンで注文してみた。イタリア製でアキーラAquilaという。


エンドが輪になっていないので、自分で作る必要がある。パッケージにもその方法が書かれていないので、ネットで調べてやってみた。なれない作業ですこし戸惑ったが、なんとか完成。


音色は、なかなか雰囲気があっていい。すぐれた弦と感じもした。素材も単なるナイロンではなく、合成した素材に特殊な加工を施してあるようだ。ただ、今まで張っていたスチール弦より太くなるので、ナットおよびブリッジサドルの調整が必要になる。そこまでは、なんとか自分でやれそうだが、5弦が浮いてしまっていてピッチが合わない。ネックの調整も必要だし、これは楽器店でやってもらった方が無難だ。というわけで、カワセ楽器に近々持っていくことになりそう。最近は東京に行くのも交通費や時間を考えると躊躇して、ネット通販を使ったり、地元で買えるものは多少高くとも近くで済ませていたが、今回は諦めて行くしかないか。まあ、年末のお茶の水に行って楽器街や古本屋街を歩くのも悪くはないだろう。行くたびに街が変わっていくので、面白くもあり、さみしくもある。まあ、仕方ないけどね。

 通販と言えば、今回のアマゾンの買い物では初めて「近所のコンビニでの受け取り」というものを利用してみた。荷物が来る予定があると外出もままならないので試しに使ってみたが、結構便利なものだ。利用した店舗は24時間開いているので、到着のメールが来たら時間を気にせず10日以内に取りに行けばよいのだった。まあ、たまたま利用可能なコンビニが歩いて数分の所にあったので、それで利用できたわけだ。世の仕組みもどんどん変わるなあ。そのうち付いていけなくなりそうだ。

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