文化逍遥。

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楽譜作成ソフト

2017年03月05日 | 音楽
 最近、尺八で簡単な童謡などを吹いている。そうなると、指の運びを憶えるのにキイ(曲調)を吹きやすいC(Am)などにした譜面が欲しくなる。一度運指をおぼえれば、長さの違う尺八に換えるだけで原曲のキイに合わせられる、というわけだ。そこで、原曲を移調させた譜面を作ることにした。

 もとより民俗音楽系のギターを弾くので、譜面にはあまり縁が無く、中学校で習った程度の知識しか持ち合わせない。そこで、パソコンを使って楽譜を原曲のまま入力し、その後に移調させることにした。さいわいに、「MuseScore」というフリーソフトがあったので、それをダウンロードして使っている。思ったより簡単で、重宝している。まあ、入力している元の楽曲がシンプルなものなので、簡単なソフトでも対応できているのだろう。しかし、こんなに便利なソフトウェア―が無料でイイのかねえ。作った人はどこから報酬を得るのだろうか。余計な心配をしたくなる。
 ギターのタブ譜も入力できるので、そのうち自分の曲のタブ譜集でも作ろうか。しかし、残念なことにそれをやると、考えすぎる為か自分の演奏がわからなくなって、曲の中に入り込んでいけなくなってしまう。型どおりの、面白みのない演奏になってしまうのだ。そんなわけで、以前、弾き方を訊かれたときに言葉に出来ず、戸惑ったりしたこともあった。「音楽の先生に良い演奏家はいない」とも言われるが、そのあたりに遠因があるのかもしれない。

 閑話休題―思い出話―中学の頃と云えば、音楽の成績が良かったわけではなかったが、楽器をいじることは好きだったのでブラスバンド部に入ってユーフォニュームを吹いていた。顧問は当然音楽の教師で、ある時、音楽の授業中に指されて、「アンダンテ(Andante)」の意味について聞かれた。これは、テンポの「歩く程度の速さで」を意味しているのだが、その時わたしは答えられなかった。その先生にしてみれば、自分が顧問をしているブラスバンド部の生徒なので、当然その程度のことは答えられるだろう、と思ったのかもしれない。ところが意に反して答えられなかったからか、失望のあまりか、厳しい言葉を投げかけられた。「おまえはブラスバンド部だろう、そんなこともわからないのか。だいたいアンダンテなんて記号じゃないんだ。言葉なんだ。おまえは言葉もわからないのか!」
 そんなこと云われたって、わからないものはわかりませんよ。そもそも言葉だっていったってイタリア語でしょうが。中学生にイタリア語をわかれ、という方が無理ってもんだ。アンダンッテんだよ(シャレで落としたつもり)。じつは、これは実話(これもシャレ)。

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