ハウリンウルフ、「吠える狼」という名でシカゴを中心にバンドを組み、ダミ声を武器にヘビーなブルースを歌い続けたアーバンブルースの嚆矢とも言えるブルースマン。本名はチェスター・アーサー・バーネット(Chester Arthur Burnett)。生まれは、1910年6月10日ミシシッピー州ウェストポイント、亡くなったのは1976年1月10日イリノイ州ハイネス(Hines)だった。
MCAのCD22005。1959~'66の15曲。
左上の写真右でギターをかまえているのは、ヒューバート・サムリン。ハウリンウルフの死後もブルースギタリスト活動して来日もしたが、やはりこのアルバムを聴くと、ウルフあってのサムリンだった、と感じる。その点では、マディ・ウォータースのギターを担当したバディ・ガイやエディ・テイラーなども同じだ。逆にいえば、戦後のシガゴブルースでハウリンウルフとマディ・ウォータースの存在はあまりに大きかった、とも言える。後に続く世代では、マジック・サムやオーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズなどエレキギターの特質を良くつかみ、リードソロを前面に出したモダン・ブルースが生まれ、今に至る主流になってゆく。それはそれで良いのだが、個人的にはそこに至るまでに「言葉」が貧弱になっているように感じざるを得ない。テーマもほぼ異性関係だけで、女の事しか歌えないのかなあ、と食傷気味になる。まあ、都会のミュージシャンたちに田舎の生活や労働者の苦労を歌え、といっても無理な要求ではある。それにしても、詞に深みがないように思うが、どうだろう。モダンブルースのファンには怒られそうだが、それが正直なところ。
オーストリアのWOLFレーベルのCDで、120.100。「Joe's Place」というクラブでの1973年のライブ録音。晩年の演奏になるので、写真を見ても察せられるが、このときすでにかなり弱っていたようだ。全13曲の内で、ウルフが加わっているのは4曲のみ。
MCAのCD22005。1959~'66の15曲。
左上の写真右でギターをかまえているのは、ヒューバート・サムリン。ハウリンウルフの死後もブルースギタリスト活動して来日もしたが、やはりこのアルバムを聴くと、ウルフあってのサムリンだった、と感じる。その点では、マディ・ウォータースのギターを担当したバディ・ガイやエディ・テイラーなども同じだ。逆にいえば、戦後のシガゴブルースでハウリンウルフとマディ・ウォータースの存在はあまりに大きかった、とも言える。後に続く世代では、マジック・サムやオーティス・ラッシュ、アルバート・コリンズなどエレキギターの特質を良くつかみ、リードソロを前面に出したモダン・ブルースが生まれ、今に至る主流になってゆく。それはそれで良いのだが、個人的にはそこに至るまでに「言葉」が貧弱になっているように感じざるを得ない。テーマもほぼ異性関係だけで、女の事しか歌えないのかなあ、と食傷気味になる。まあ、都会のミュージシャンたちに田舎の生活や労働者の苦労を歌え、といっても無理な要求ではある。それにしても、詞に深みがないように思うが、どうだろう。モダンブルースのファンには怒られそうだが、それが正直なところ。
オーストリアのWOLFレーベルのCDで、120.100。「Joe's Place」というクラブでの1973年のライブ録音。晩年の演奏になるので、写真を見ても察せられるが、このときすでにかなり弱っていたようだ。全13曲の内で、ウルフが加わっているのは4曲のみ。