2/21(木)、千葉劇場にて。監督・脚本は、アンドレア・パラオロ。フランス語。
セリフの極端に少ない映画だった。そして、ストーリーも無く、ただ、ひたすら主演女優のシャーロット・ランブリングの表情をカメラは追ってゆく。
ベルギーの海辺にある小都市。初老のアンナは、ひたすら街を歩き続けている。冒頭、夫婦の夕食のシーン。彼女の夫は罪を負い、翌日収監される身だった。何の罪か、それは夫婦の息子が関連しているらしいが、具体的なことは最後まで明らかにされない。家族の絆は失われ、孫の誕生日にケーキを作り持参したアンナは息子に追い返されてしまう。地下鉄の駅トイレで、ひとり号泣するアンナ。それでも、ひたすら歩き続け、ラストシーンでは地下深くにある地下鉄のホームまで、エスカレーターの横を歩いて降りてゆく。そこは、黄泉の国への入り口であるかのようだ。それでも、彼女は歩き続けてゆくのだった・・。
この映画、観る者の感性と想像力に期待しているようなところがある。ある意味マニア向けの映画で、好き嫌いが分かれるところだろう。わたしは、嫌いではない。しかし、人に勧められる作品か、と言うと、そうでもない。微妙なところ。
セリフの極端に少ない映画だった。そして、ストーリーも無く、ただ、ひたすら主演女優のシャーロット・ランブリングの表情をカメラは追ってゆく。
ベルギーの海辺にある小都市。初老のアンナは、ひたすら街を歩き続けている。冒頭、夫婦の夕食のシーン。彼女の夫は罪を負い、翌日収監される身だった。何の罪か、それは夫婦の息子が関連しているらしいが、具体的なことは最後まで明らかにされない。家族の絆は失われ、孫の誕生日にケーキを作り持参したアンナは息子に追い返されてしまう。地下鉄の駅トイレで、ひとり号泣するアンナ。それでも、ひたすら歩き続け、ラストシーンでは地下深くにある地下鉄のホームまで、エスカレーターの横を歩いて降りてゆく。そこは、黄泉の国への入り口であるかのようだ。それでも、彼女は歩き続けてゆくのだった・・。
この映画、観る者の感性と想像力に期待しているようなところがある。ある意味マニア向けの映画で、好き嫌いが分かれるところだろう。わたしは、嫌いではない。しかし、人に勧められる作品か、と言うと、そうでもない。微妙なところ。