10/19(土)、岩波ホールにて。原作は絵本作家のレイモンド・ブリックス、監督ロジャー・メインウッド、音楽カール・デイヴィス、エンディング曲ポール・マッカートニー。
アニメ映画だが、冒頭は年老いた原作者のレイモンド・ブリックスが一人台所でミルクティーを淹れて飲み始める姿が映し出される。物語は、原作者の父母が出会う1928年ロンドンから始まる。牛乳配達を生業とするアーネスト(Ernest)とそれを支える妻のエセル(Ethel)、第二次世界大戦をはさみ激動の時代を必死で生き抜き、二人が無くなる1971年まで、市井の人々を静かに描いた佳作。全体にほのぼのとしたタッチの画風で描かれるが、最後に年老いたエセルやアーネストが亡くなり、魂の抜けた死体になった描写だけはリアルで現実世界に引き戻される。思わず涙を誘われ、こんなアニメの描き方もあるのか、と感心させられた。
個人的には、こういう静かに庶民生活を描いた映画がとても好きで、貴重だと思っている。時間と交通費を掛けても、観に行って良かった、と感じさせてくれた作品だった。
アニメ映画だが、冒頭は年老いた原作者のレイモンド・ブリックスが一人台所でミルクティーを淹れて飲み始める姿が映し出される。物語は、原作者の父母が出会う1928年ロンドンから始まる。牛乳配達を生業とするアーネスト(Ernest)とそれを支える妻のエセル(Ethel)、第二次世界大戦をはさみ激動の時代を必死で生き抜き、二人が無くなる1971年まで、市井の人々を静かに描いた佳作。全体にほのぼのとしたタッチの画風で描かれるが、最後に年老いたエセルやアーネストが亡くなり、魂の抜けた死体になった描写だけはリアルで現実世界に引き戻される。思わず涙を誘われ、こんなアニメの描き方もあるのか、と感心させられた。
個人的には、こういう静かに庶民生活を描いた映画がとても好きで、貴重だと思っている。時間と交通費を掛けても、観に行って良かった、と感じさせてくれた作品だった。