ギターとヴォーカルのハムボーン・ウィリー・ニューバーン(Hambone Willie Newbern)に関しても、詳しい事跡はわかっていない。CDの解説などによると、生まれたのは1899年頃。亡くなったのは1947年頃で、どこかの刑務所内で喧嘩に巻き込まれたとも言われている。ただウィキペディアによると、リサーチャーのボブ・イーグル(Bob Eagle)らの調査・研究では1965年にメンフィスの自宅で亡くなった、とある。
P-VainのCD『キング・オブ・ザ・ブルース4』。写真のミシシッピー・ジョン・ハートがメインだが、ニューバーンの1929年3月にジョージア州アトランタで録音された6曲が入っている。曲の進行は、ラグタイム系のものもある。しかし、何と言ってもこの人の名が残っているのは「Roll And Tumble Blues」を最初に録音した人としてだろう。この曲は、ブルースファンなら一度は耳にするもので、歌詞を変え、曲名を変え、様々なブルースマンが取り上げている。中でも、マディー・ウォータースの「Rolling & Tumbling」はかなりヒットし、今でもブルースのスタンダードのひとつになっている。ちなみに、古いところでは、ガーフィールド・エイカースが「Dough Roller Blues」という「Roll And Tumble Blues」に近い曲を録音したのが1930年2月メンフィスでだった。おそらく、メンフィス辺りで歌い継がれていたブルースだったと推測される。
ニューバーンはスリーピー・ジョン・エステスにギターを教えた、という逸話も残っている。中山義雄氏によるCD解説には、エステスやヤンク・レイチェルと行動を共にしていたこともあるという。同じくエステスの話では、その頃ニューバーンはテネシー州のブラウンズヴィルの住人だったという。リサーチャーの調査ではメンフィスで亡くなったというし、エステスはメンフィスの人だし、あるいはニューバーンも主にメンフィス周辺で活動した人だったのかもしれない。
P-VainのCD『キング・オブ・ザ・ブルース4』。写真のミシシッピー・ジョン・ハートがメインだが、ニューバーンの1929年3月にジョージア州アトランタで録音された6曲が入っている。曲の進行は、ラグタイム系のものもある。しかし、何と言ってもこの人の名が残っているのは「Roll And Tumble Blues」を最初に録音した人としてだろう。この曲は、ブルースファンなら一度は耳にするもので、歌詞を変え、曲名を変え、様々なブルースマンが取り上げている。中でも、マディー・ウォータースの「Rolling & Tumbling」はかなりヒットし、今でもブルースのスタンダードのひとつになっている。ちなみに、古いところでは、ガーフィールド・エイカースが「Dough Roller Blues」という「Roll And Tumble Blues」に近い曲を録音したのが1930年2月メンフィスでだった。おそらく、メンフィス辺りで歌い継がれていたブルースだったと推測される。
ニューバーンはスリーピー・ジョン・エステスにギターを教えた、という逸話も残っている。中山義雄氏によるCD解説には、エステスやヤンク・レイチェルと行動を共にしていたこともあるという。同じくエステスの話では、その頃ニューバーンはテネシー州のブラウンズヴィルの住人だったという。リサーチャーの調査ではメンフィスで亡くなったというし、エステスはメンフィスの人だし、あるいはニューバーンも主にメンフィス周辺で活動した人だったのかもしれない。