文化逍遥。

良質な文化の紹介。

ポタリング中に職務質問

2024年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム
 主に自転車で、目的地もなくゆっくりと街並みを眺めながら走り、軽い運動と散策をすることをポタリング(pottering)と言っている。長距離をひたすら走り続けるサイクリングと異なり、街並みの変化を見ながらのんびりと走るのは楽しいものだ。が、辺りをキョロキョロ見回しつつ、目的地もなく自転車に乗って走っているのは、警邏(けいら)中のお巡りさんからは「不審者」に見えるらしく、先日、呼び止められて職務質問された。これで2回目だ。

 そりゃあねえ、信号無視したとか、スマホを見ながら自転車に乗っていたとか、交通違反の事案に相当するなら仕方もない。そういうことも無いのに、真っ昼間にですよ、オートバイで追尾することもないだろ。「生まれ育った街の変化などを見ながら自転車に乗っていただけで、職質はないだろ」と喉元まで出た。しかし「なさぬ堪忍、するが堪忍」。そこをグッと堪えて、「どうぞ、(防犯登録番号を)確認してください」と言うと、相手も態度を改めた。警察や税務調査員などは人を疑うのが仕事で、彼等はある種異常な心理状態の中にいて、人は皆「不審者」に見えるらしい。

 余談だが、若い頃、仕事で税務署に定期的に行っていたことがある。その時に、税務署側で担当していたのは新入職員の若い人だった。彼は当初、穏やかな顔つきで冗談なども言っていたが、訪問するたびに目つきが鋭くなり、冗談も通じなくなっていった。心のゆとりを、失っていったように感じられた。おそらく、芸術の豊かさなども理解できず、退職後も精神的にゆとりがある生活を送ることは難しいだろう。悲しいことだが、その様な人がいなければ、この社会は維持できないのが現実なのだろう。


関係ないけど、下の写真は千葉公園のアヤメ。5/25(土)午後スマホで撮影。


奥は紫陽花。






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