文化逍遥。

良質な文化の紹介。

『芸人の肖像』小沢昭一著、2013年ちくま新書

2013年03月10日 | 本と雑誌
ここ数日で一気に季節が進み、昨日3/9は東京で20度を超え、北関東の熊谷では25度。部屋の温度計でも23度を少し超えて初夏の陽気だった。
下の写真は、3/7午前にお茶の水駅のホームから神田川の土手を撮影したもの。すでに、早咲きの桜が咲いていたので、思わず携帯で撮った。奥に見えるのは御茶ノ水橋。さらにその奥に見えるている高いビルは順天堂大学など。

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この土手には、 何種類かの桜が植えられていてソメイヨシノの散る四月初旬まで楽しめる。


さて、本題。
昨年12月に亡くなった小沢昭一氏が1970年代に様々な芸人さんたちを撮影した白黒の写真集『芸人の肖像』。先月発行されたばかり。
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芸人さんたちに対する親密さが出ていていい写真だな、と思った。それに、写真の腕もなかなかのもので基礎的な部分がしっかりしている。改めて、多彩な人だったのだなあ、と感じた。が、それもそのはずで、知らなかったが氏の実家は写真館だったという。おそらくは、写真の基礎を学んでいたか、あるいは見よう見まねで覚えていたのだろう。
この写真集に収められているものの中には、撮影された当時では間違いなく発禁になっていたものが多数含まれている。その意味では、40年という歳月が流れたからこそ日の目を見ることができた写真集であるとも言える。
氏のご冥福を祈りたい。




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