ギター・ヴォーカルのヒューストン・スタックハウス(Houston Stackhouse)は、1910年9月28日にミシシッピー州Wessonで生まれ、1980年9月23日にアーカンソー州ヘレナ(Helena)で亡くなっている。
ギターはトミー・ジョンソンに直接学んだといわれ、1920年代の終わりころにはジョンソンと共にジャクソンあたりのパーティーなどを共に演奏して回ったという。1940年代中頃にヘレナに移動して、「キングビスケット・タイム」というKFFA局のラジオ番組でハーモニカのサニーボーイ・ウィリアムソン#2(ライス・ミラー)などと演奏する仕事を続けた。1950年頃にはシカゴへ出たが、その後、再びミシシッピーやアーカンソーに戻り演奏・録音したりしている。我が家にあるのは、1960年代以降の録音となる。
TESTAMENTレーベルのLP2215。1967年8月にミシシッピー州Dundeeで録音したもので、スタックハウスは4曲入っている。ここで演奏しているのもトミー・ジョンソンの曲が多く、ギターはエレキだが、スタイルは完全にジョンソンのものだ。バックでギターを弾いているのは、ロバート・ナイトホークで従兄弟ともいわれている。ナイトホークに関しては、ページを改めて書くことにしたい。ドラムスはジェームス‟ペック”カーティス。
ARHOOLIEレーベルのLP1014。1960年代にジョージ・ミッチェルがミシシッピーで現地録音したものを編集したレコード。有名無名なブルースマン、12曲を収録。
同LP裏面。写真の一番下、2人の内右がスタックハウスで、左側でドラムスを叩いているのがジェームス‟ペック”カーティス。カーティスもスタックハウスと共にKFFA局のラジオ番組の仕事をしており、このLPに「The Death Of Sonny Boy Williamson(サニーボーイ・ウィリアムソンの死)」というドラムスをたたきながらの語りを入れている。「キングビスケット・タイム」という放送はブルースの歴史の上で重要な番組で、ほぼ毎日午後の決まった時間に放送されて、ブルースマン達の修練と安定した収入を得る場になっていた。ロバート・ロックウッド・ジュニヤーなども参加していたこともあり、ファンの間では伝説のラジオ番組だ。
上のLPと同じARHOOLIEのCD402。スタックハウスは4曲入っていて、LPに入りきらなかった曲をこちらに入れたようだ。
YAZOOのヴィデオ505『Good Morning Blues』より。使っているギターは、エピフォンのカジノだろうか。アンプとの相性もあるだろうが、低音が不足気味で安っぽい音に聞こえる。が、それが妙に田舎のブルースっぽく、スタックハウスの少しファルセットがかかった声と相まって独特の雰囲気を醸し出している。当時のエピフォンは、けっして安物ではないが、ギターは値段が高ければ良い、というものではないのだった。何より、それを使うプレーヤーとの「相性」というものが大切。
VESTAPOLレーベルのヴィデオ13016『Legends Of Country Blues Guitar』より、1972年頃の映像。
ギターはトミー・ジョンソンに直接学んだといわれ、1920年代の終わりころにはジョンソンと共にジャクソンあたりのパーティーなどを共に演奏して回ったという。1940年代中頃にヘレナに移動して、「キングビスケット・タイム」というKFFA局のラジオ番組でハーモニカのサニーボーイ・ウィリアムソン#2(ライス・ミラー)などと演奏する仕事を続けた。1950年頃にはシカゴへ出たが、その後、再びミシシッピーやアーカンソーに戻り演奏・録音したりしている。我が家にあるのは、1960年代以降の録音となる。
TESTAMENTレーベルのLP2215。1967年8月にミシシッピー州Dundeeで録音したもので、スタックハウスは4曲入っている。ここで演奏しているのもトミー・ジョンソンの曲が多く、ギターはエレキだが、スタイルは完全にジョンソンのものだ。バックでギターを弾いているのは、ロバート・ナイトホークで従兄弟ともいわれている。ナイトホークに関しては、ページを改めて書くことにしたい。ドラムスはジェームス‟ペック”カーティス。
ARHOOLIEレーベルのLP1014。1960年代にジョージ・ミッチェルがミシシッピーで現地録音したものを編集したレコード。有名無名なブルースマン、12曲を収録。
同LP裏面。写真の一番下、2人の内右がスタックハウスで、左側でドラムスを叩いているのがジェームス‟ペック”カーティス。カーティスもスタックハウスと共にKFFA局のラジオ番組の仕事をしており、このLPに「The Death Of Sonny Boy Williamson(サニーボーイ・ウィリアムソンの死)」というドラムスをたたきながらの語りを入れている。「キングビスケット・タイム」という放送はブルースの歴史の上で重要な番組で、ほぼ毎日午後の決まった時間に放送されて、ブルースマン達の修練と安定した収入を得る場になっていた。ロバート・ロックウッド・ジュニヤーなども参加していたこともあり、ファンの間では伝説のラジオ番組だ。
上のLPと同じARHOOLIEのCD402。スタックハウスは4曲入っていて、LPに入りきらなかった曲をこちらに入れたようだ。
YAZOOのヴィデオ505『Good Morning Blues』より。使っているギターは、エピフォンのカジノだろうか。アンプとの相性もあるだろうが、低音が不足気味で安っぽい音に聞こえる。が、それが妙に田舎のブルースっぽく、スタックハウスの少しファルセットがかかった声と相まって独特の雰囲気を醸し出している。当時のエピフォンは、けっして安物ではないが、ギターは値段が高ければ良い、というものではないのだった。何より、それを使うプレーヤーとの「相性」というものが大切。
VESTAPOLレーベルのヴィデオ13016『Legends Of Country Blues Guitar』より、1972年頃の映像。