King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

枯れた珈琲旅行

2010年06月01日 09時27分29秒 | 珈琲
日曜日は、温泉にリフレッシュということで
群馬に出かけました。

群馬に行ったら寄りたいところが貯まっていて
ついでに喫茶店巡りもしてきました。

名店と言われる自家焙煎店が群馬は意外と多く、
隣町のような藤岡市にも自家焙煎店や豆売りの店
とそのとなりの玉村町にも自家焙煎と生豆売りの
店があります。

前橋には珈琲問屋と自家焙煎店と新しいショッピング
モール等結構寄るところは増えましたが、温泉自体が
そんな遠くないので雨の中のんびりとドライブとなりました。

群馬というとすぐ思い出すのは群大なんですが、
親戚にしろ知り合いにしろ大きな病気をするとここに
入る人が多く、見舞いやら何やらで何度も来たことが
あるところです。

後は仕事で来ることがある程度で釣りをよくしていた
ころはよく前橋に通ったのがあるくらいです。

しかし、そういったときに喫茶店に寄ったということは
なく、群馬にどんな店があるのかというのは未知の
領域です。

今回群馬を走って気がついたのは、麦畑でした。

金色に色づいた畑が目をひきました。

もちろんすぐ水沢のうどんを考えましたが、やはり
麦畑というとゴッホです。

ゴッホもこんな金色に輝く畑に自分の胸のたかなり
を抑えきれない不安とともに見つめたのかとその
金色のじゅうたんの中を車で行くのでした。

そんな金色とあいまって感じたのが、名店といわれる
店がみんな見事に枯れていたということです。

古くていい味を出していたという感じより、消滅に
向かっている、そんな印象のところばかりです。

そういった店で珈琲を味わうとどこも600円700円と
結構高いのです。

特別な豆でなく、どこでも手に入る品質のものを
なぜそんな値段で売れるのか逆に疑問です。

昨今はチェーン店でさえ何々農園の豆とか有機
無農薬の豆とか特別な豆ですよというアピールを
していますが、何年も前からのメニューのままの
国だけのストレートでなぜそこまで要求できるのか。

確かに、チェーン店や大手ロースターの豆の店より
うまいのはうまいです。

しかし、とりたててわざと味わいに来るほどのものか
というとそれはない感じです。

自分の家で淹れた農園ものの珈琲の方がうまいと思い
ます。

群馬でもスペシャリティを売りにする店はありますが、
そちらはいち早く巡っていますが、それほどうまく
ありませんでした。

新しく出来たショッピングモールでもカルディやスタバ
は大混雑です。

果たしてお客が求めているのは美味しい珈琲なのか。

これは、深まる謎のように突きつけられた課題として
胸に残りました。

枯れても600円700円の珈琲を売る自家焙煎店とおしゃれ
な雰囲気だけで混雑するチェーン店と昨日の夜にはNHK教育
で珈琲講座のような番組もありました。

珈琲の持つ何がそうさせるのか。

美味しいものが求められているのか。

謎が謎を呼ぶ状況で、混沌が深まります。

最後に寄った松屋では、ネットで豆を買う人が増えていて
不況でも客足は減っていなくて不況に左右されない業種
だと言っていました。

そんな事を受けてのNHKの珈琲番組だったのでしょう。

以前なら美味しい淹れ方を長々とやり、プロの技が確然と
存在してその理由を科学的に検証という内容がほとんど
だったのが、手網で焙煎するというプロの味が手軽に
できるという身近に手に入る幸福をあっさりと紹介した
という意味でまったく新しい切り口かも知れません。


コメント
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