King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

草津白根山噴火の衝撃

2018年01月23日 15時13分42秒 | 旅行

草津には噴煙の上がる火口はないと書いたばかりでしたが、なんと今日噴火したといいます。スキーに行く予定も急遽予約はすべて取り消しました。死者も出ているといいます。噴火警戒レベルは昨年から引き下げられ湯釜の観光もできるようになっていただけにショックです。大好きな草津もこれからおいそれとは簡単に楽しめない感じです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬のカロシトラジャ

2018年01月23日 11時21分27秒 | 珈琲

東京でも20センチの積雪で混乱のニュースばかりの朝です。秩父も15センチ程度の積雪があります。まずは当店の周りの除雪から始まり、いつも通り豆を焼きます。バスケットの試合での筋肉痛が除雪作業でさらに悪化し、作業の際にいちいち叫び声が出ます。トラジャは今までは夏の定番として焼いていました。ケニアのレッドマウンテンを冬の定番として焼き、大粒豆の競演をするうちトラジャも冬にまた味を増すはずという興味は募り、さらに甘みでは定番のハニー製法の豆はどう変わるかという懸念も当然出てきてコスタリカの豆も焼きました。当然それぞれ甘みの特長があり、それぞれに味わい深い差があります。共通しているのは今時珍しい大粒の豆姿です。それと深い香り。皆さんこの大粒豆をどのように楽しんでおられるでしょうか。これは手回しのミルでお湯の沸くまで自ら廻して香り立つ香りを楽しむのがよいでしょう。お茶と同様、それらをこれから一緒に楽しむ人たちの面前で執り行い、季節のあいさつと天気の話などの後ミルのリズ的な音をバックにこれからの予定などの会話を楽しみながら豆について少し説明をしてお湯を注ぎながらまた豆をひいた時とは違う香りを楽しみましょう。カップを温めるのを忘れずにそれぞれ注ぎ分けサーブし終わったらしばし無言で一口目を堪能します。その前にカップに近ずいた鼻にはこれまた今までとは違う印象の香りの一撃があります。それを記憶して一口目、その一番の衝撃を記憶して、二口目、ここでお互いの感想などを言い合い、さらに追い打ちの三口目、これがこのカップの真実の味であり、これからまたこの味がカップの中盤まで続き、半分以下になってから最後の一口までがまた違う味となり、この冬の季節では他の季節では見られない程の味の変化があります。それは半分になった珈琲は急速に冷えて諸々の物を顕にしていくからです。さて、残りの冷えたカップも直ぐになくなったら味の感想を言う前に余韻を少し反芻してみて詩について思い出してみます。日本人でも古く七言絶句 五言律詩など漢詩を楽しんできました。よく洋画でもセリフでこれは詩になっているというセリフがあります。日本人にはなかなかピンと来ない言葉ながら、日本でも彼の言葉はまるで詩のように響いたなどの表現は出てきます。何も古いものばかりが詩ではなく、例えばビートルズのゲットバックの歌詞なども日本では意味とか言葉に含まれる意味とかジョジョとは誰のことをうたっているとかそんなことばかりを追いますが、まずこの歌のリズムと言葉のリズムに触れたものに出会ったことがありません。詩とは言葉のリズムであり、短い言葉で刻む情景は少ない言葉で無駄を省いてスリムに言い表すおしゃれな方法としての詩だけではなく耳に残る音のリズムと最後の言葉の音を合わせたりという技巧まで細かに計算され作られているのです。日本ではとかくこの言葉のリズムとかが欠落し、字数にこだわりそれで言葉のリズムが整うという苦しい言い訳のような作詩状況だけが残った感じです。中国の七言絶句 五言律詩など厳しいルールは欧米の詩にも韻として共通するものがあるのに日本ではないことに対して、欧米の東洋文化への傾倒とあこがれを思わずにはいられませんでした。しかし、ずっとそう信じていたものの、これは逆なのではないかと最近思い出しました。シルクロードの最終目的地長安は当時世界最大の国際都市だといいます。ならば当然詩などの芸術も楽器やら舞踏などともに伝わったのではないかと思われます。韻を踏み字数にこだわった作詩も中国の漢詩に完成形を見たもののそれは原型は最古の文字が中近東などに残ることからそちらからもとは伝わったのだと思います。だから、今でも英字の詩ですら韻を踏み音を合わせたりしてそれがラップなどの現代音楽にまで影響しているのに対して、日本では音を合わせるのは駄洒落としてあまり重要視されず、駄洒落ばかり言う中年はおやじギャグなどと蔑まれます。詩の世界でも音を合わせるというルールはありません。とかくリズム感のない日本人は世界から隔絶しているのです。ですからここはあえて音のない世界の珈琲のカップにも深く耳を澄ませ聞こえてくる音に聞き入りましょう。最初の豆を挽く音とお湯の沸く音、ドリッパーにそそぐ湯の音、カップにそそがれる抽出液を注ぎ分ける音、そして飲み込まれる珈琲が奏でる音楽にどんなリズムと映像を見るかを感じてみるのです。これが珈琲を飲んで感想を言い合いときに参考になればよろしいのですが。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする