かつて毎週ゲレンデをスキーしてる映像ばかりが流れるテレビ番組がありました。その名もski nowです。スキー好きでなくてもそんなのがあったねという相槌をもらいますが、いまや人がいなくなった平日のスキー場で目立つのは外国人ばかりです。ニュースで流れるのはニセコや八方に集まるオーストラリア人や米国、欧州の白人のニュースばかりです。もう一つの流れとしてガーラに集まるそりをする外国人の群れなど一度もテレビで紹介されたことはありません。昨年発見したこの事実は実はさらに進んでいて新たな局面も見せているのです。橇をして生まれて初めて見る雪と戯れそのスリルと感動から今度はスキーを始める人という人も出始めていて仕事とスキーをセットに集まる人が出始めているのです。もしからすると数年後、今まで冬の五輪に縁のなかった国からの出場があるかもしれません。各温泉宿は慢性的に人手不足で外国人を雇うことも普通になってきましたが、そもそも外国人が集まる理由に日本のゲレンデの雪質の良さと手軽さというのが一番の理由なのにまだまだ気が付いてないのです。わざわざ外国からも訪れるのに日本人のスキー人口はどんどん減っていてかつては中学の修学旅行がスキーだったのがいつのまにかディズニーランドになってしまったのです。そのおかげで志賀などでは旅館が相次いでつぶれてしまいました。スキーを取り巻く環境や扱いに何か齟齬があり、国としても判断が間違っていて簡単なことなのに正せてないという状況を感じます。それは繰り返しこのブログで指摘している冬の高速の渋滞です。土日だけスキーをすることが多いというこの現状をただすだけでスキー場も地方経済も格段に上向くのです。スキーをしたい人やリゾート感覚に浸りたい向きは多くいるのに果たせない現状と土日だけに集中する人を分散する効果と意味を理解しない人が多いのです。年末年始やお盆の混雑と同じで国民がみんな十分にリゾート的な休暇を堪能する国民になれば景気は回復するのです。働き方改革などというなら公務員銀行員の土日就労から始めればいいのです。下手な公共事業などより土日だけ休むという習慣の放棄から始めれば人はもっと金を使い始めるのです。ゲレンデが活況になればゲレンデで働いてより多く滑りたいという人も増え地方に住んで働く人も増えていくのです。昔のゲレンデのマスコミ登場率は相当の物でしたが、それだけ人々の関心の的であり、誰もがゲレンデを自分の舞台と思っていたのです。そのお膳立てとしてテレビで昔日のようにもっとスノーリゾートの魅力を紹介したり美しさをアピールしてもいいのです。といつも思っていたら昔のスキーナウのような番組がひっそりと復活していたのを発見しました。それはBS12のSKI TVです。土曜の27時という誰も知らない時間帯の誰も見ないようなテレビ局でまあひっそりとよくも隠れてやっているものだと感心しましたが、出ているのはナショナルデモンストレーター、丸山貴雄という豪華さです。まだこういう番組がテレビで流れるとなればなんとなく細いながら命脈がつながったという希望の光が差したようです。まだどんな番組か見たことがないのですが今度の土曜が楽しみです。
今週のスキーに行くかどうか悩んでいる中、秩父でも雪になりこのまま明け方まで積もればかなりの積雪になりそうです。今朝のニュースでは明け方三時まで降り積もるとなっていましたが、夜のニュースでは日にちの切り替わるころにはやむと変わりました。となればそんなに積もらないのかという感じです。すでに八王子では秩父より多い20センチになったといいます。秩父はその半分くらいです。当然スキー場では新雪が期待できるのですが、毎週のように出かけるのは珈琲を求めて来店されるお客様にも迷惑が掛かるのでタイミングを計らねばなりません。しかし、新雪を滑れるのも極めて限られているといわねばならず、昨年末のような深雪が滑れるならばという気にもなります。さて、おいしい珈琲ということで冬は絶好の季節になりますが、いろいろな経済活動や各消費関連施設などの近況はどこも大変厳しいという話ばかりで、景気のいい話はまるでありません。その割に秩父駅とか氷柱などの観光地などはすごい人出だといいます。以前より秩父に訪れているお客様や秩父の宿に宿泊される方は増えていると聞きます。なのに、スーパーやらデパート、道の駅の売れ行きは少ないということなのです。それは単純な原因とか理由付けはできませんが、本質的なものを求める方や支持を持つ商品は増えていて売れないとすればニーズを把握していなかったり時代とマッチしていないなど商機を逃している原因があるはずです。知らず知らずに増えた観光客とともに失ったものもあることに気が付いていないというものがあると思います。例えば、今秩父の街で増えた観光客が何を食べたがっているかというとわらじカツやらみそポテト、ホルモン焼きなどです。それらの店には行列ができているのを週末には目にします。一見繁盛を極めた姿のようですが、実は秩父にはろくな食い物がないと露呈しているようで、秩父の評判を貶めているのではないかと感じることもあります。それらのお店が流行る一方真のおいしいものは求められず、どこの店のメニューもおいしいものを作るより観光客が好むメニューをとりあえず出しているという感じの店ばかりになればとたん秩父にはろくなもんがないと思う人も増えて寂れていく一方の街の情勢に拍車をかけているのではないでしょうか。本当に秩父のおいしいものを語る人が少なく、求められもしないという現状に少しでも異を唱え、冬にうまさを増す豆をさらに声高に広めていかなくてはいけないという思いを強くします。となると昨年同様泊りでスキーばかり行っていたりというのも考慮しなくてはならなくてはとなり、いろいろと対応を迫られています。というわけで今週のせっかくの機会も泊まりでなく日帰りで軽井沢あたりになどという譲歩案などを策定しているところです。これは楽しさでいうと格段の差があるのですが、やはり一番は珈琲豆を売ることなので、あそこで飲んだ珈琲が忘れなれないという声をより多くするために今後とも努力を鋭意欠かさずしていく所存です。