King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

フクロウの啼くランニング道

2018年10月28日 23時54分55秒 | ジョギング

あのわずかな歩道に飛び出たマンホールの縁に躓き

転倒したいつものランニング道を次の日走り、どこで

躓いたのかそんな危険なものはどこか特定しようと

気を付けて通ってもこのマンホールだというのがよく

解りません。

 

それにそう下ばかりよく注意していると転ぶこともなく、

またいつしか忘れて何かを考えながら走るとかつんと引っかかって

しまうのでしょう。

 

昨日はそんな自宅からのランニング道から離れ、ミューズパークを

走りました。

 

まとめてしっかり走ることだけに集中したい時には車の走らない道を

走ることは意義があります。

 

それに気が付いたことに最近日暮れから夜にかけて走るために交通量の

多い道は排気ガスによる息苦しさがあり、車の通らない道を走る快適さは

確保しなければならない重要な点であるという気もします。

 

かといって車を使ってこのミューズパークに来るというのは震災の時に

大きく疑問というか、意義を考え、自宅からの走り出しということに

至った経緯があり、贅沢行為ということで自ら決別したにもかかわらず

未だにたまには気分転換と快適な走ることだけに集中できるところで

走るという事で出かけます。

 

日が落ちると全く照明がない部分のあるサイクリング道は危険でもはや

走ることができません。もっぱらスカイロードと呼ばれるローデン敷き

の道を行きます。これは普通のアスファルトやサイクリングロードと違い

コンクリートの上にタイル敷きのようなもので滑る上に固いという走り

やすいものではありません。

 

結構アップダウンもあり、真っ暗になるとこの坂道は壁のように真っ黒な

板のように行く手に立ちはだかるように見えます。

昨日は雲が多いのにもかかわらず、天体望遠鏡を設置しているグループなどいて

夜でも人が多くいました。走ってすれ違ったのは三人程度で散歩の犬を連れたひとりの女の人も

いました。こういう人を見るとこんな暗い道も安全なのかとこちらが不安になります。

かつてここには痴漢注意という看板があちこちに立っていたことがありました。

 

ネットの掲示板などでよく夜走る人が警察に職務質問されるという話題がありますが、

私の場合田舎のせいか警官に敬礼されることはあっても止められて職務質問はありません。

これは顔や家まで知られているからもはや質問に及ばないという事でしょう。

 

商売をしているので、近所の交番から郵便局まで当店の顧客はいますから今更走っている

というのもご近所にはしられていることではあります。

 

斯様に目に映る事象というのは二三度目にすると新鮮味と面白みにもかけ人の口に

登ることもなくなります。ところが目にしていたり、耳にしても意外としらないことも

多いのです。

 

例えばここのところの野生生物の動向も夜出歩かなければつい目と鼻の先まで

鹿が出てくることもタヌキやネズミが夜走り回ることも知らないでしょう。

夕方に蝙蝠が飛んでいることも知らないでしょう。当店のすぐ近くに鷹が巣を

作り、毎日カラスと追いかけっこをしていましたが、最近鷹が引っ越しをした

らしく姿を見ません。野生生物は結構身近に生活していると気が付いていましたが、

それでも夜聞くフクロウの鳴き声はまた格別なものがあります。

 

秩父神社の森に住んでいると昔から言われていますが、この鳴き声を聞いた人は

少ないのではないかと思います。これは酔客もいなくなり人が寝静まったころに

鳴き出すからです。ところが、昨日のランニングの一往復目にこのフクロウの鳴き声は

盛んに呼び合うような大きな声が山の尾根の上で響きました。一方で秋の虫の合唱が

あり、実に味わいの深いのがこのランニング道の魅力です。夏などは口に虫が飛び込んで

来たりよいことばかりでもありませんが、自然を肌に感じて走るというのは実に楽しいもの

です。これからは星がよく見え星空を進んでいくような気分になることもあり、なんとも幻想

的な雰囲気や夜霧の暖かい中を行く時もあり、季節季節を正に肌に感じることができます。

旅ランが流行るこの頃。夜のランニングをしに出掛けてみませんか。

 

コメント
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