昨年の記録を読み返すとうどんの日とか半夏生とかテイカカズラの花の香りとか
実に情緒のある話がつづき、令和元年に色々と思うことなどを綴っていましたが、
それが今となってみればなんと平和で安穏とした日々だったかという気持ちになる
この頃です。
もう半年も経過しているのにコロナウィルスの患者は減らず、温かくなればウィルスなど
いなくなると思っていたらそんなこともないのでした。世界に広がった感染は各国の入国制限に
つながり、どこも夏休みを前に本来なら観光やビジネスに行き来するところがまったく入国を
制限するとか2週間隔離するとかが続いていてよくもまあ日本などは食糧難にならずにいられると
感じます。
そんな中みたひかりTVの海外ドラマ『ザ・ラストシッブ』はウィルスで世界中の人々が倒れていくと
いうドラマで、アメリカのミサイル駆逐艦の活躍でウィルスの治療薬が世界に配られるという物語と
なっています。つまり今起きていることがより過激になっているのがドラマの世界で通貨が使えなく
なったり配給が行われたり、地方の暴動が起きたり反政府活動が起きたりとその都度国を守り人々を
守るために駆逐艦の人々が活躍するのですが、面白くて一気に見てしまいました。
シーズン3には舞台がアジアに移り日本人の海賊が敵役になってそれを真田広之が演じておりこれは知らなかった
ので新鮮でした。lostとか有名シリーズに数多く出ているものの演技としてはいつも同じ無表情の日本人で
余り演技とか存在感では光っていない印象です。
それにこういうドラマに日本人がでるとそのセリフは字幕が付かないため途端に意味不明に聞き取れないものと
なってしまいます。それだけぼそぼそとつぶやくような意味不明なものが多く、日本人じゃない人の日本語は
ほとんど謎の言語のようです。逆に英語の字幕で内容を理解しなくてはなりません。それに日本の文化を破壊
するために国立博物館に行くというのも西欧史観で今までさんざやってきたことなので当然中国が日本に対しても
同様に人々が滅んで廃墟の中、やるのはそんなことということで描かれていますが、登場する国立博物館の
お粗末な復元ぶりやコンクリートの毘沙門天などの四天王の像などわざわざ破壊しに出かけてくるほどの価値もなく
お宝だけ運び出せという主席の本来の目的が何なのか実に不思議なストーリーに映りました。例えば中国の国立博物館にもない中国のお宝といえば天目茶碗や青磁の壺などですが、それらは国立博物館の所蔵物ではありません。日本にある
西欧絵画の名作なども各地にありますが、国立博物館には浮世絵とか仏像とか土器とか古文書とか土偶などでそんなものを
中国人が略奪しに来るでしょうか。自国民を移住させ基地を置き自国の領土宣言をするのを優先すると思われるのになぜ
略奪行為をしにわざわざ東京上陸したのか非常に謎です。結局国家主席も真田広之に殺され中国巡洋艦もやられてしまいます。
真田広之はもともと自衛隊員という設定でウィルスにやられてしまった日本人の復讐を果たすということながら
自衛隊という立場上では戦えないというのを気を使い海賊となり地域に恐れられ捕まらない伝説の海賊というのも
日本という立場やアジアの情勢と近未来ということで中国が脅威となっていくという設定は良いものの現在では
空母や潜水艦などの軍備はこのドラマ時とは比べ物にならないくらい増強しており、さらに海洋進出も強く、海賊対策
なんかも簡単に付け入ることはないのではと思ってしまいます。
それなのについついこの物語を見てしまったのは、コロナも変異してより致死率の高い病に変わるかもしれずにわかに
この先の事態を思わずにはいられないからか、それとも頼りになる軍隊のような存在にやはり守られていると感じたいからかつい見てしまったのです。シーズン5まであり、追加なしで見られるのは3までてここまでとしました。