King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『亡国のイージス』を読んで

2004年10月18日 22時58分52秒 | 日々のこと
夏の川の深さはから、福井晴敏の作品は3作目です。
みっつとも中年のさえないおじさんと優秀な諜報部員と
いった配置は変わりません。でも、その舞台はどんどんと
エスカレートして、日本人の特殊な国家観や平和への提言が
ちりばめられています。

私は、作者ほど日本の人達が平和への意識が薄いとも
国際感覚がないとも思いません。確かに今の自衛隊や
国家意識というのは、国歌を歌うのを拒否する教師が
いたり、国旗掲揚を認めなかったりという人が教える
授業というのも何のための教育かという寒々とした
感覚は持ちますが、北の拉致で一気に世論が沸騰したように
やるときはやると思います。

アメリカ追従の外交とか、なんで国連常任理事国入りに
こだわるのかとか疑問だらけの政治ですが、周りの人を
みれば良い国にしたい良い国を子供たちに残したいと
いう人は沢山います。

より良く生きようという人は多いのに、それをはばむ
世の中の仕組みがあるのです。それをどうするか、それは
やはり個人個人か常になぜという疑問を持ちよりよいものに
あきらめないことでしょうね。
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