金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

220-227:最近読んだ本

2023-10-13 19:56:37 | 23 本の感想
 ちゃくま『簡単に暮らせ』
 
先輩から借りて再読。
おにぎりを小さく作るようにしてるの、
この本を読んだのがきっかけだったのを思い出した。
 

 遠藤遼『奈良町あやかし万葉茶房 : 1 』
 
kindle unlimitedにて。 
家事をしながら聞いていた。
万葉集はあんまりストーリーと絡んでいなかったね……
妖怪とか神様に興味がある人にはおもしろいのかも。

 『&Premium(アンド プレミアム) 2023年8月号 [旅をしたくなる、美しい暮らしのある町。] 』
 
kindle unlimitedにて。 
長門と熊本に行ってみたくなった。

 
 『「自宅オフィス」のととのえ方』
 
自宅の作業環境については長年試行錯誤しているのだけども、
やっぱり「カフェや図書館に行く」にまさるものはないんだよな~。
自宅だとやれることがいっぱいあるから、
意識が散漫になってしまう。
 

 『帰りたくなる家ー家の整理は心の整理』
 
古めかしく感じる内容もあったけれども、
特にタイムマネジメントの面で役立つ内容が多かった。
 

 

以下はkindle unlimitedで再読。

 『書くだけでラクになる 自分を動かす手帳術』

 『自分だけの使い方が見つかる! ルーズリーフ手帳の作り方』

 『暮らしと自分を、もっと楽しく整える ごきげん ゆるノートBOOK  』

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215-219:最近読んだ本

2023-10-10 14:00:15 | 23 本の感想
岡本純子『世界最高の伝え方』
 
先輩から借りた本。
この本を読んで新しく知った、というよりも、
今まで聞いたことを「そうだった、そうだった」と確認するという感じだった。
よい例として挙げられている
「何時までに終わる?」
という発言も、相手の認知のゆがみによって
「急かされた、責められた!」
と受け取られることがあるから難しいね……

 

トリコロル・パリ『フランスの小さくて温かな暮らし 365日』
 
「なぜみんな、そんなにフランスをちやほやするんだ!」
と昔からずーっと疑問に思っていて、その答えを求めて……
 
疑問は解消しないけれども、フランスの食文化や慣習のことを
興味深く読んだ。
写真もすてき。

金子由紀子『引き算する暮らし』

kindle unlimitedにて。 目新しい内容はないけれど、初心に返るような心持ちで。

 『月刊「東京人」 2023年8月号 特集「時代考証」』
 
kindle unlimitedにて。 
「鎌倉殿の13人」の時代考証のパートが読みたくて。
他の時代考証の記事もおもしろかった。
 

 永井路子『寂光院残照』
 
kindle unlimitedにて再読。

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214:砥上裕將『線は、僕を描く』

2023-09-29 20:04:14 | 23 本の感想
砥上裕將『線は、僕を描く』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
「できることが目的じゃないよ。やってみることが目的なんだ」
家族を失い真っ白い悲しみのなかにいた青山霜介は、
バイト先の展示会場で面白い老人と出会う。
その人こそ水墨画の巨匠・篠田湖山だった。
なぜか湖山に気に入られ、霜介は一方的に内弟子にされてしまう。
それに反発する湖山の孫娘・千瑛は、
一年後「湖山賞」で霜介と勝負すると宣言。
まったくの素人の霜介は、困惑しながらも
水墨の道へ踏み出すことになる。
第59回メフィスト賞受賞作。
 
****************************************
 
長いこと積んでいたのを、ようやく消化。
 
ストーリーは「喪失と再生」というオーソドックスなものなのだけども、
水墨画という題材を選んだ点にオリジナリティがある。
脇を固めるキャラクターたちも魅力的。
「全然そうは見えないが、実はすごい」という西濱さんみたいなキャラ、
絶対人気出るでしょ……。
 
主人公と千瑛がくっついたらイヤだなあと思っていたので、
(キャラが嫌いとかではなく、恋愛がストーリー上のノイズになってしまう)
恋愛めいた気配はありつつも、
最後まで「水墨画に向き合うもの同士」という関係性で
終わったのがよかった。
 

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219-213:最近読んだ漫画

2023-09-19 22:28:32 | 23 本の感想
たまっている電子書籍をひたすら消化する日々。
 
 
柏木香乃 『メイドの岸さん』
 
絵がきれいで、安定している。
「~ッスね」としゃべるぶっきらぼうでクールな岸さん、
可愛い。
 

 つるまいかだ『メダリスト』
 
主人公(コーチ)周りが、不明点が多いわりに情報過多な感じもあって
そこは気になったけど、圧倒的に好感度が高い。
コーチが小学生の生徒にきちんと敬意をもって、
礼儀正しく接しているのがいいね。
 
名古屋が舞台なのは珍しい。
やっぱり名古屋はスケート強いんだなあ。
 

 
 山下和美『天才柳沢教授の生活〈1〉~〈3〉』
 
懐かしい。20年くらいぶりに再読。
こうして読み返してみると、感覚の変化のようなものを感じるなあ。
教授の娘が、自分の娘のこと殴ったりしてて。
(軽い描写なんだけど、今なら大ブーイング)
 
2巻の第17話、退官する教授の話に胸を打たれる。
第18・19話のような、「失われた遠い日の恋」みたいなのにも弱い。
 

 
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218:倉知淳『作家の人たち』

2023-09-18 10:24:08 | 23 本の感想
倉知淳『作家の人たち』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
文学賞のパーティーで、大手出版社四社の編集者が暗い顔で集っている。
皆、ある中堅作家につきまとわれて困っているのだ(「押し売り作家」)。
苦節十年、やっと小説の新人賞を受賞しデビューした川獺雲助は
会社を辞めて作家に専念することにした。
しばらくは順調だったが……(「夢の印税生活」)。
ほか、出版稼業の悲喜交々を描く連作小説。
 
****************************************
 
「KADAKOWA書店」「椋井貫郎(むくいぬくろう)」
「多佐渡在中(おおさどありなか)」「結局尚彦(けっきょくなおひこ)」等々、
モデルがわかりやすくておかしい。
作家兼コメンテーターの「宝井満月」など、
あからさまなのに、あんなけちょんけちょんに書いていいのか。
 
話自体は、なんだか辛くて辛くて。
ここに描かれている作家の辛さ、出版業界の状況は 
いろんなところで聞くから、目新しさも感じない代わりに
現実的でフィクションとして楽しむことができないのであった。
そんな中で25年も作家で続けるって、相当すごいことだと思うよ……。
絶望して自殺を試みても、暇になると話を考えてしまう作家の業を描いた
 最終話は印象的。
 

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212-217:最近読んだ漫画

2023-09-16 12:06:05 | 23 本の感想
 藤沢もやし『御手洗家、炎上する(1)』
 
先にドラマ版のネタバレを見てしまったので、
その結末ありきで読んでしまった。
ドラマ化するまで、タイトルの「炎上」は
SNS上でのことだと思ってたよ……
 

若林稔弥『矢徒然チルドレン(1)』
 
可愛い。 ただし 男の子の 区別がつかない。

三原和人 『はじめアルゴリズム〈1〉・〈2〉』
 
数学のことはさっぱりわからないが、
「新しい世界が開ける」「わかる」ことの喜びやわくわく感は
伝わってきたよ。
 

 
安藤なつみ『私たちはどうかしている〈1〉・〈2〉』
 
少女漫画の絵柄(特にヒロイン)とストーリーが
合っていないような気がする……。
結婚式の最中に結婚を取り止めるとか、
お客さんのところへもっていくお菓子に嫌がらせの細工をするとか、
関係ない他人に迷惑かけるなよ……。
登場人物じゃなくて、演出の仕方にストレスがたまる。
 

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211:永井路子『はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学』

2023-09-13 23:08:57 | 23 本の感想
永井路子『はじめは駄馬のごとく ナンバー2の人間学』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
歴史エッセイの名手が紡ぐ「わが愛する男たちの肖像」
SNSで話題。累計15万部の伝説の名著が、緊急復刊!

『炎環』『雲と風と』『北条政子』『つわものの賦』……
多くの歴史小説を著した著者が、
歴史上はほとんど無名・英雄の陰に隠れながらも
実力を持ったしたたかな仕事師、
〈ナンバー2の男〉の生き方を描きます。

『鎌倉殿の13人』ですっかり有名になった北条義時は、永遠のナンバー2.
根っからの権力・政治好きにもかかわらず、
あえて表には立たず、したたかに、ナンバー2の生涯を全うした。

源義経。同じくナンバー2でありながら、
組織のなかの自分の位置づけが出来ず。
華やかなスタンドプレーを繰り広げ、
ナンバー1が霞むなど数々の致命的失敗をおかした。

徳川秀忠。家康と三代家光の陰にかくれた秀忠こそが、
徳川家の最大の功労者。
大名の転封、改易、人員の配置転換など重要な施策を行い、
幕府の基礎を固めた。
メシよりイロより政治が好き。

他、平家政権の仕掛人「平時忠」、
途中入社ゆえに栄光と挫折を味わった「明智光秀」、など。

巻末の城山三郎氏との対談には、2
024年大河ドラマ『光る君へ』で注目の
関白・藤原道長も登場。
「この世をば」と詠った彼はナンバー1志向と思いきや、意外にも……。

歴史好きはもちろんのこと、今を生きるビジネスパーソンも必読!
「組織論」本としても読める名エッセイです。
 
****************************************
 
やったー新装版が出た~!!
 
義時や秀忠のこと、買いかぶりすぎじゃないかな……とも
思うのだけども、面白かった。
時忠 vs 成親、時忠 vs 重盛という図式は
まったく意識していなかったので、
特に平時忠の章は興味深く読んだ。
 
優れたナンバー2として挙げられていたのは
北条義時、徳川秀忠、平時忠、藤原不比等。
ナンバー2の失敗例として挙げられているのが、
源義経、明智光秀。
 

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210:知念実希人『仮面病棟』

2023-09-12 10:55:53 | 23 本の感想
知念実希人『仮面病棟』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
強盗犯により密室と化す病院。息詰まる心理戦の幕が開く!
療養型病院にピエロの仮面をかぶった強盗犯が籠城し、
自らが撃った女の治療を要求した。
先輩医師の代わりに当直バイトを務める外科医・速水秀悟は、
事件に巻き込まれる。
秀悟は女を治療し、脱出を試みるうち、病院に隠された秘密を知る――。
そして「彼女だけは救いたい……」と心に誓う。
閉ざされた病院でくり広げられる究極の心理戦。迎える衝撃の結末とは。
人気急上昇の新鋭ミステリー作家で現役医師が描く
<本格ミステリー×医療サスペンス>。
 
****************************************
 
しっかりミステリーしていて意外性や驚きもあり、面白かった。
以下、ネタバレ注意。
 
 

 
初めて読む作者さんだったので、ヒロインポジションである愛美 について、

「この不自然で気持ち悪い女を、作者の先生が
 魅力的な女性として描いているんだったらどうしよう……」
 
と不安だった。
主人公が不自然さは感じる描写もあるのだけれども、
急に距離を詰めてくるその不自然さが、
ライトノベルのラブコメみたいな「願望」だったら嫌だなあ……と。
 
ちゃんと裏があったとわかって安心した。
 
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209:河村恵利『時代ロマンシリーズ 17 なにわ菅笠』

2023-09-12 10:52:59 | 23 本の感想
河村恵利『時代ロマンシリーズ 17 なにわ菅笠』
★★★☆☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
江戸時代、大坂の天神祭の夜、何かが起こる!?
表代作のほか、不思議なお話を集めたハートフル時代ラブロマン傑作集!!
 
****************************************
 
江戸時代を舞台にしたオリジナルが多め 。
「幽境案内」が好き。
 
井伊直清と腰元の若竹の話、
本当にそういうエピソードがあったんだな。
兄弟とはいえ、井伊直弼をからめたのには
ちょっと無理やり感もあったけれど、
有名人が出てくるのと出てこないのとでは、
読者のテンションもちがうのかもしれない。
 
【収録作品】
 
「なにわ菅笠」
「幽境案内」
「桃花水」
「尚武」
「小車」井伊直清と若竹
 

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208:永井路子・杉本苑子『ごめんあそばせ 独断日本史』

2023-09-10 23:14:24 | 23 本の感想
永井路子・杉本苑子『ごめんあそばせ 独断日本史』
★★★★☆
 
【Amazonの内容紹介】
 
奈良時代の律令制度もある意味“押しつけ憲法”/
公平な勤務評定があった鎌倉武士団/
定家は出世亡者/
清盛と田中角栄の日中国交回復/
貞奴と一葉は女性史の表と裏――
古代から明治へ、小説家としての立場で自由闊達に語り合い、
埋もれた歴史の事実を掘り起こす。
おもしろさ抜群の日本史。
 
****************************************
 
女性作家2人の軽妙なトークが楽しい。
kindleの読み上げ機能で家事をしながら聞いていたのだけど、
それで十分話がわかる軽やかさ。
 
古い本なので、やはり研究も今ほど進んでいなかったのか、
あるエピソードについては「作り話」と一蹴する一方で、
今では「作り話」とみなされているものを
根拠として取り上げたりもしている。
永井先生、北条政子のエピソードについて、以前どこかで、
「作り話だったのに、知らずに採用しちゃった!」
みたいなこと書いてたから、
この本が出た時点では史実扱いだったのかな。
 
両先生ともに、しっかり調べて作品を描いているだけあって、
広い視野を持って日本の政治や社会を捉えているのがわかる。
特に天皇については、
「こんなこと言っちゃって、大丈夫??」
と思うような部分もあったけれど。
 
あと、北条泰時について、永井先生が
「あまり面白い人物じゃないから……」
と一言で流してしまったところ、
笑ってしまった。

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