2024年の映画⑦『夏目アラタの結婚』(堤幸彦 監督)
★★★★☆4よりの3.5
【公式サイトより】
元ヤンで児童相談員の夏目アラタ(柳楽優弥)が切り出した、 死刑囚への“プロポーズ”。
その目的は、“品川ピエロ”の異名をもつ死刑囚、 真珠(黒島結菜)に好かれ、
消えた遺体を探し出すことだった。
毎日1日20分の駆け引きに翻弄されるアラタは、やがて真珠のある言葉に耳を疑うーーー
「ボク、誰も殺してないんだ。」
プロポースからはじまった、予想を超える展開。
日本中を震撼させる2人の結婚は、 生死を揺るがす<真相ゲーム>の序章にすぎなかった・・・。
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公開初日に映画館にて。
原作についてはまったく知らない状態で視聴。
脚本の人と相性が良くないので
(これまでに見た作品、特にオリジナルはすべてnot for me)、
あまり期待せずに見に行ったのだけども、
これは最後まで面白く見られた。
人心掌握に長けた賢くて油断ならないヒロイン、
スリリングなやり取り、予想外の展開……と
前半は文句なしに面白い。
後半は、やや好みから外れるほうに進んでしまったけれども、
ラブストーリーとしてみればうまくまとまっていて、
ベタだけと胸キュンなポイントも。
黒島結菜さん、『明け方の若者たち』『十二人の死にたい子どもたち』では
好みじゃないな……と思っていたのだけども、
今回はとっても魅力的で、演技も文句なし。
序盤がかなりスピーディに展開するのと、
グロ映像&音声があるので、注意。
犬は死にません。というか、出てきません。
(動物の安否が判明しないと見られないという人がいるらしいので、書いておく)
アラタと真珠の二人だけに焦点をしぼっているのは
この映画においては正解なんだけども、
宮前先生が若いイケメンである必要性は「?」
(安定と信頼の中川くんなので、文句は全然ないけど)。
見た後に、原作との相違点を知って、
採用しなかった原作のエピソードのルートを潰しておくために
わざと設定をずらしたのかなと思った。