金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

34:佐藤多佳子 『一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-』

2010-03-07 19:49:46 | 10 本の感想
佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-』(講談社)
★★★★☆

仕事で部分的に既読の部分がいくつかあって、
どうしても集中力がそがれる……。
わたしは既読の部分に出会うと、
「いつの、どこの入試問題or教材に使われていたか」
とか
「この部分に傍線があって、こういう問いの設定がされていた」
とかいうことに意識が行ってしまって、
作品世界から現実に引き戻されてしまう。
しかし、いいですな。これぞスポーツ!青春!
これ、映画化されるだろうなあ……と思ったら、
すでにドラマ化されていた。
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33:佐藤多佳子 『一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-』

2010-03-07 19:38:50 | 10 本の感想
佐藤多佳子『一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-』(講談社)
★★★★☆

蔵書は少数精鋭で!と決めているので、
読んだあとで手元に置いておきたいと思った本しか
買わないようにしているここ数年。
ベストセラーとして話題になっている時期は
なかなか回ってこないので手に取らずにいたのだけど、
本日3時間ひたすら暇をつぶさなければならない事態が発生。
ふと職場の本棚を見たらあったので
2年遅れで読んでみました。
3時間で2冊読める文字量。

ストレートな青春小説で、人物像形やストーリーにも
いやなところがなく、おもしろく読めました。
スポーツものだと(特に同じスポーツを題材にしていると)
どうしても設定がかぶるところがあって、
『Run!Run!Run!』を先に読んでいたためデジャヴが……
(出版はこっちのほうが先)。

陸上もので一番好きなのは川島誠『800』。
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32:柳広司 『漱石先生の事件簿―猫の巻』

2010-03-07 19:28:28 | 10 本の感想
柳広司『漱石先生の事件簿―猫の巻 (ミステリーYA!)』(理論社)
★★★☆☆

「吾輩は猫である」の世界を、
「先生」の家に下宿する書生の「僕」の目を通して
描いたミステリー。
タイトルは「漱石先生の~」だが、
「先生」は一切謎解きをしておらず、
謎解きは「僕」の独壇場。
あとがきにもあるように、「吾輩は猫である」は、
読んでもどんな話だったか、記憶に残らない。
本書は「吾輩は猫である」のエピソードを
ミステリー仕立てにして解釈しなおしたものだけれど、
原作については
「確かにこんなエピソードがあったような……」
という程度の印象しか残っていない。
題名と書き出しが有名であるにもかかわらず、
この印象の薄さ……謎であるよ。

これは「ミステリーYA!」というシリーズの中の一冊。
このシリーズを読んだのは初めて。
もう一冊、同じシリーズの『オチケン』を借りてきた。
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