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「京の夏の旅」文化財特別公開・本野精吾邸

2017-08-21 | 建築巡り・街歩き【京都】

 

先日、建築友達と特別公開中の本野精吾邸へ行ってきた。

大正13年建築、建築家本野精吾の元自邸で、L字型の中村式鉄筋コンクリートブロックで建てられた

日本最初のモダニズム建築。

 

 

低めの門柱は深い色合いの煉瓦に、モザイクタイルで入れられた表札がかわいい!

 

 

L字型コンクリートブロックがむき出しの外観は合理性が追求され、一見、飾り気がなく質素な雰囲気。

 

 

庭へ続くテラスには煉瓦の縁取りでアクセントがつけられていた。

 

 

玄関ホール

 

 

煉瓦が敷き詰められた玄関は温かみがあっていい感じ。

 

 

玄関に置かれたベンチとコート掛け兼傘立て

 

 

玄関ドアの方にもかわいい呼び鈴がついてた。

 

 

一階の居間へ。

機能性を考え、食堂と居間は一続きになっていて、更に階段を緩やかにするためにも天井が低く抑えられ、

天井の低さは、窓などの開口部を広く取ることによって圧迫感を感じない造りになっているという。

 

 

 

 

部屋の中央には煉瓦造りの暖炉があり、ブドウ模様の火除けグリルなどが取り付けられ、

機能性、合理性の中に、細部にはほっとするようなあたたかみの感じられるデザインが垣間見られる。

 

 

 

 

他にもドアノブや、

 

 

窓の小さな取っ手ひとつにも美しさを感じるこだわりのデザインが

 

 

1階には他にも階段下を利用した小さな暗室もあった。

 

 

本野精吾の三男の方が染色家であり、居間にはその作品も展示されていて

この邸宅の雰囲気にあったモダンな作品だった。

 

 

二階へ上がる階段もコンクリートと木でできていて、傾斜はゆるやか。

 

 

階段の天井からはトップライトの光が差し込み、とても明るい。

 

 

2階の部屋から階段を見たところ。

 

 

2階には二間あり、2階は1階より更に天井は低く、

それに合わせて、窓も腰壁が更に低く取られ、天井の低さをさほど感じさせない造りに。

 

 

庭へ出て、中からでは見れなかった洗面&トイレを窓から。

煉瓦風の床のタイル、緑掛かったタイルが使われてた。

手前のタオルホルダー兼シェルフやソープディッシュなども味わいのあるデザイン。

 

 

こんな大きなやきもののたらい状のものもあって、染色家の三男さんが仕事に使われたものかもしれないとのこと。

 

 

そして、そのそばに枯れ葉に埋もれていたタイルをTさんが発見!

よく見ると素敵なデザインのタイル。

これ1枚だけ?他にもどこかにあるのでは?と探してみたけど、残念ながら他には見当たらなかった。

 

 

更に奥には中村式ブロックで建てられた倉庫のようなものも。

中を覗いてみるとトイレのようだったが・・

 

本野精吾邸、じっくり堪能してきた。

 

コメント
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