外は連日うだるような猛暑。 テレビは、甲子園の元気な球児が繰り広げる熱戦
を報じています。
巣ごもり爺は、BSで『ローマの休日』(原題、Roman Holiday)を観ました。この
映画は1953年制作のアメリカ映画で、日本では1年遅れで公開されました。
グレゴリー・ペック、オードリー・ヘプバーン主演でお馴染みの映画です。もう
何度目か、この映画を観ることになりましたが、今回もそれぞれのシーンは新鮮に
思えましたし、ストーリーも王室の厳格で退屈に感じる若い王女の自由で伸び伸び
とした行動を得た時の喜びと、それを実現してくれた新聞記者との恋の芽生え・・
と分かりやすく、ローマ市内でのあれこれの出来事もユーモラスで見ごたえがあり
楽しめました。
ポスター
(ネット画像より)
1953年といえば、英国エリザベス女王の戴冠式が行われた年で、このとき女王は
25歳の若さで、戴冠の姿が報道誌『毎日グラフ』の表紙一面に出ていて、当時私は
中学1か2年のころでしたが、女王の姿を版画に彫り先生に褒められた記憶があり
ます。『ローマの休日』の王女はヨーロッパの某国の王女とされていますが、明ら
かに英国であり、英国王室の話題、マーガレット王女とイメージが重なるなど,当
時大きな話題となっていたそうです。
あまりにも有名な映画ですから、ストーリーは割愛させていただきますが、この
映画でアカデミー主演女優賞を獲得したオードリー・ヘプバーンは、映画界ではまだ
無名の新人であったそうです。彼女の前作『素晴らしき遺産』(1951年イギリス映画)
では、煙草売りの少女役でわずか 2シーンに出演しただけだそうですが、パラマウ
ントの制作部長が彼女を推薦するきっかけとなり、もともとエリザベス・テーラー
をと考えられていたこの役にはまったそうです。
すでに有名であったグレゴリー・ペックも彼女の才能を認め、クレジットでは、
彼と同等の位置づけで公開されたのです。
スペイン広場で
(ネット画像より)
オードリー・ヘプバーンの独特な雰囲気とかわいい素振りはたちまち広まり、公開
映画はどこも大入りだったとあります。 また、グレゴリー・ペック扮する新聞記者
の友人カメラマンが煙草に火をつけるふりをして撮影するライター式のカメラを使っ
ていますが、このカメラは日本製なんだそうです。
(ネット画像より)
映画はモノクロですが、監督の後日談として、なぜテクニカラーにしなかったか、
制作費からそうしなければならなかったそうですが後悔したとあります。 確かに、
カラーだったら豪華な王室、ローマ市内の歴史建造物などそれこそきれいなシーン
となっていたことでしょう。
お別れの記者会見
(ネット画像より)
まぁ、ペックもヘプバーンも好きな俳優で、ローマのあちらこちらを撮影された
シーンに大いに楽しみました。 エアコンの中ですが、ひと時暑さなどは忘れてし
まいました。
「ローマの休日、Roman Holiday」サウンドトラック Soundtrack