蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

パラリンピック始まる  (bon)

2021-08-26 | 日々雑感、散策、旅行

 一昨日(8/24)東京2020 パラリンピックが始まりました。
 1年遅れでしかもコロナ禍の中、162の国・地域・団体から、過去最多の4400人を
超える選手たちがこの東京に集まってくれました。
 開会式で各国の選手団の入場は、車いすの人達のほか皆さん障害を持った人たち
ですが、カラフルなお揃いのユニフォームやお国衣装で、当然ながらみんな元気そ
のもので明るく笑顔で小躍りしている人、カメラに向かって愛敬を振りまく選手た
ちの姿はまさしく輝いていてパワフルでした。

 ここに来るまで、選手の皆さんはそれぞれに語りつくせない悲しみや落胆、困難
があったと思われますが、皆さんそれらを乗り越えさらに人間の限界に挑戦し続け
たその姿にパワー(力)と感動を覚えたのでした。

        聖火
               (時事 dotcomより)

 73年前の1948年、ロンドン五輪に合わせて開催された英国の病院で車いす16人の
選手によるアーチェリーで競う小さな大会がその発祥だそうです。 その後4年後に
大会が開催され、60年のローマ五輪の時を 第1回パラリンピックとして、今回の
東京大会が第16回夏季パラリンピックになるのですね。

 先の1964年東京五輪の時に今の「パラリンピック」という言葉が生まれたのだそ
うです。下半身まひを意味する英語パラプレジアとオリンピックを組み合わせ、さ
らに五輪と並行してのパラレルとからの造語だそうです。

 この64年東京大会は、日本で障害者スポーツが普及するきっかけにもなったとあり、
翌年には、日本障がい者スポーツ協会が発足し全国大会が開かれることとなったそ
うです。

              

 少し前ですが、2018年8月22日のNHK スペシャルドラマ「太陽を愛したひと~
1964あの日のパラリンピック~」を観て深く感動した記事が、当ブログ2018.9.9
「障害者雇用」にありましたので、この部分だけコピペしました。

 『1960年のこと、大分県の整形外科医のもとに、障害者医療の海外視察・研修募
集が届き、イギリスにおける身体障害者の実態を学ぶのです。“失った機能を嘆く
のではなく、残った機能を発揮して前に進む”のような内容に触れ、外科医は帰国
するや、そのことを実践しようと努力しますが、当時の日本の現状はほど遠く、障
害者を持つ両親までもが、わが子を社会の中に晒すことを拒むのです。

 ・・そんな状況から、バスケットボールや水泳などを通じて、徐々に障害者の意識
を変え、就業(仕事)を通じて社会参加の意義を見出すのです。「お情けで仕事を
与えてもらうのではなく、我々が税金を納めるようになりたい。」みたいな意識に
芽生え、立石電気㈱(現、オムロン)の協力などもあって、「太陽の家」が形成
され、スポーツを通じて明るい前向きな生活が確保されて行くのでした。』

 このドラマの時も、選手たちの努力は言わずもがなですが、技量だけではなく、
その精神力、爆発するような前進力に感動したのでした。

       We have wings. (翼がある)
         (ネット画像より)

 開会式で、選手の明るい躍動的な姿に反して、天皇陛下の型通りの開会宣言を隣
で聞く首相、知事の姿にどこか疲れた“早く終わってくれ”みたいな寂しい影を感
じたのでした。

          (ネット画像より)

           

 テレビのニュースにチラッと流れていたので知りましたが、東京の学校生徒のパ
ラリンピック参観予定がこれまであったそうですが、ここに来て、参観取りやめの
区があったり、大半は参観取りやめの決定をせず、学校ごとの判断、さらには各家庭
での判断にゆだねる・・というのです。
 このコロナ感染爆発の状況にあって、尚このような無責任極まりない判断を下し
ている区、市がたくさんあるというのはいったいどうなっているのか? 理解に苦
しむところです。 当然、子供たちには悪いけれども、状況から観戦を控えさせる
のが普通なのではないのか、市なり区があるいは都が中止を決定するべきだと思う
のですね。

           

 折角の、パラリンピックの幕開けながら、どこかチグハグが露呈していてしっくり
こない思いが残ります。

 


Tokyo 2020 Opening Ceremony Highlights | Paralympic Games

 

東京2020パラリンピック◇開会式(中継)

 

 

 

コメント
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