蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

大寒  (bon)

2022-01-20 | 日々雑感、散策、旅行

 今日(1/20)は、二十四節気の「大寒」です。  雪国の方々には、降り続く大雪に
毎日大変な思いをされていること思います。

 太陽黄経が300度の時で、二十四節気の最後、24番目にあたります。旧暦では、
この日は12月18日にあたり、11,12,1月の3か月が冬で、この真ん中、つまり小寒~
立春の真ん中が大寒にあたり、最も寒い頃を指しています。そして、旧暦でこの冬の
終り、最後の日
2月3日が季節の分かれ目で「節分」なんですね。  次の日が、
「立春」でいよいよ新年の春がやってくる・・そんな風に時が移り、最後の節分では、
新年を迎えるために豆まきをして邪気を払うのだとか・・。

         冬牡丹
         (上野東照宮HPより)

 大寒は寒の底、つまり寒の中日にあたり、この最も寒い時季に、武道では寒稽古
が行われたり、寒中水泳など体を鍛えるというより心身を鍛える意味でそれぞれ行事
が組まれているのですね。また、この時期の水は清らかで日本酒では「寒仕込み」
「寒作り」など、低温でじっくり発酵させた上質のお酒ができるといいます。
 寒の内に始めた習いごとは上達するという考えから、長唄や三味線など芸事の方面
では「寒復習(かんざらい)」などといった稽古があるそうです。

 面白いところで、恵方巻もあります。大寒の最終日「節分」の食べ物として最近
騒がしいですが、これって、面白半分の商業主義かと思っていますが、大正時代には
すでに縁起担ぎとして始まっていたそうですね。

 

 『暦便覧』では、大寒を「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明さ
れているようです。そして、七十二項では、

初候

  款冬華(ふきのはな さく):蕗 の薹(ふきのとう)が蕾を出す(日本)

  鶏始乳(にわとり はじめて にゅうす): 鶏が卵を産み始める(中国)

次候

  水沢腹堅(さわみず こおりつめる): 沢に氷が厚く張りつめる(日本)

  鷙鳥厲疾(しちょう れいしつす): 鷲・鷹などが空高く速く飛び始める(中国)

末候

  鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく) :鶏が卵を産み始める(日本)

  水沢腹堅(すいたく あつく かたし) : 沢に氷が厚く張りつめる(中国)

とあり、日本では、初めて蕗の薹が芽を出す、沢に氷が厚く張る、そして、鶏が卵を
産み始める・・そんな季節感を表しているのでした。

         蕗の薹
         (ネット画像より)

 季節的には、もう少し後になってからでしたが、金沢勤務のころ 郊外で蕗の薹を
始めて摘んだ記憶があります。寮に持ち帰り、寮母さんが早速天ぷらに揚げてくれて、
みんなで乾杯したことがありました。

             

 二十四節気については、当ブログでは、関連節気を随所にアップしていますが、
「二十四節気」は 2012.3.5、「七十二侯」は 2012.5.20に記事アップしています。
また、「大寒」についても 2014.1.20に記事アップしていました。

             

 この寒い時季、新型コロナは変異株で感染は急拡大していますから、寒稽古もい
いですが高齢者には巣ごもりが一番かもしれません。しかし、老けこまないように
好奇心だけはギラギラさせていた方が良いのかもしれませんね。

 

 

Days of Wine and Roses (酒とバラの日々)-Julie London

 

 

 

コメント (2)
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