園芸友の会のリアル例会に代わって、このところオンライン会合となり、今回は
2か月ぶりにその7回目を昨日(1/21 14時~16時)実施しました。
前回には、そろそろ屋外例会の可能性も出てきたようだ・・との見方もありまして、
年明け(今回)にそれらの計画をしようと思っていましたが、なんの! 変異株と
やらの感染急拡大で、感染者は過去最多(5万人に及ぶ)を記録するほどの勢いで
すから、この話題はすっかり影を潜めてしまいました。
今回の話題は、真冬でもあり、花の咲くお話は少なく、会員発表も、庭全体のその
後の品種の入れ替わりや、今年重点的に取り組みたい園芸目標、そして生物の絶滅
危惧種にまつわる話で、具体的なお話から地球規模の話まで、幅広い活発な意見交換
が出来ました。
考えてみれば、何万年何億年を巡る地球の生物も、個人の庭での10年単位の生物
(ここでは植物)の変化も、規模は違っていても、留まるところを知らず常に変化
していることが明らかにされているのですね。 以下、発表順にそれぞれの概要を
簡単に紹介します。
・我が家の庭 12年経過して では、わずか12年の間にも、なくなった樹木、ハギ、
ニシキギ、コデマリ、ハマナスなどがあり、増えた植物、サンショ、サンザシ、メ
グスリノキ、ハナモモなど他にもたくさん増えていて、どの木も大事に育てている
つもりでも、このように変化していることを改めて認識したということなんですね。
また、口に入るものとして、ウメ、ブルーべリー、カキ、ユズ、フキなどそれぞれ
旬の味を楽しまれていました。 今後の挑戦として,ハヤトウリ、ゴーヤや季節の
野菜のコンテナ栽培を挙げられると共に、剪定をこまめに行う、徒長枝の処理など
を意識的に実施したいとされていました。
庭全景 ブナは新緑も紅葉も美しい
・園芸 今年の重点目標 では、2年前に植苗したブリーベリー2種(鉢植え)の
収量増強と、実のなる木を楽しむ の2項目を目指し、会員からのアドバイスを求
めるものでした。 ブルーベリーは、一応収穫は出来ているがまだまだ収量が少なく、
これを増やしたいが、観察すると一つの種は、成長もまあまあだが、もう一つの種
の根が張ってこず、元気がない感じがする。つまり根鉢が植え付けた時と同じくらい
(ソフトボールくらい)で、発達していないことがその原因ではないか、土の酸性度
は良さそうなので、肥料のやりすぎ?も考慮する必要があるが、根は基本なので、
もう1本新しく苗木を増やしてはどうかなど、やや乱暴な意見も出ました。 2点目
の果樹栽培は、とりあえずグリーンレモンはどうかで纏まりました。
ブルーベリー(ブライトウエル) ブルーベリー(プレミア)
。・絶滅危惧種について では、これまでも何度か話題に上がっていたが、IUCN
(国際自然保護連合)の最新情報から、判明している213万種の中で調査対象種の
27%にあたる約39000種が絶滅の危機に直面しており、動物では、スマトラサイ、
オランウータン、トラ、アオウミガメ、二ホンウナギ、ホッキョクグマなど、哺乳類、
爬虫類、両生類、鳥類など全種にわたっており、植物では我々にも身近なキキョウ、
サギソウ、キンラン、オミナエシ、セッコク、など22000種以上にわたっています。
これら、種の絶滅は、主に人間の活動によるところが大きく20世紀の100年でこ
れまでの絶滅に比してそのスピードは1000倍も速いのだそうです。重要なことは、
営々と築かれてきた生物の多様性による豊かな地球が、人間の行動によってそれを
失おうとしているところにあると指摘しています。遅まきながら、SDGsやCOPを立ち
上げて議論を進め始めていますが、実態は遅々としているということなんですね。
絶滅危惧種(IUCN)
今年初めての会合でもあり、近況も交えた自由な談話になごみ、次回を約束して、
2時間にわたるオンラインサロンは無事終了しました。 皆さんご苦労様でした。
乙女の祈り Maiden's Prayer