蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

睡眠について  (bon)

2024-01-22 | 日々雑感、散策、旅行
 久しぶりに風邪をひいて熱が出た時、まだ7度くらいの熱を引きずりながら
枕のタオルの下にアイス枕を忍ばせて布団に入っても、なかなか眠られず寝返り
ばかり打ちながら、むしろ身体があったかすぎるくらいなのが苦痛であったり
していました。
 普段元気な時には、軽いストレッチの後、5分も経たないうちにぐっすりと
眠りに入っていました。大体6時間半~7時間くらい寝ている勘定で、途中も
あまり起きないという健康的な睡眠がとれているようでした。
 風邪をひいて、熱があるから、身体を横にしてなるべく負担をかけないように、
薬を飲んだらすぐに布団に入る・・ようにしているから、眠り過ぎているから
かもしれませんが、確かに、眠れないというのは苦痛の何物でもありませんね。
        (ネット画像より)

 睡眠について、ネットで調べてみました。厚労省から、「e-ヘルスネット」の
ページに、健康に関する様々な記事が出されていました。 その中で「睡眠」に
関する部分(だけでも結構な量がありますが)から、抜き読みしてみました。
 また、関連する事項などについては他のネット記事や「睡眠の謎に挑む」
(柳沢正史氏、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構機関長・教授)の会報
記事を参考に、要点をまとめてみました。
 
 眠りのメカニズムは、(e-ヘルスネットから)「私たちは毎日ほぼ同じ時刻
に眠り、同じ時刻に目が覚めます。このような規則正しい睡眠リズムは、日中の
疲労蓄積による「睡眠欲求」と体内時計に指示された「覚醒力」のバランスで
形作られます。健やかな睡眠を維持するために、夜間にも自律神経やホルモン
など様々な生体機能が総動員されます。睡眠にはサイクルがあります。夢を
見る「レム睡眠」と大脳を休める「ノンレム睡眠」が約90分周期で変動し、
朝の覚醒に向けて徐々に始動準備を整えます。」 とあります。

 ここで、「レム睡眠」とは、rapid eye movements (急速眼球運動)の

頭文字を採ってREM睡眠と呼ばれ、筋肉が完全に弛緩し、身体が休息しますが、
眼球は素早く動き、脳は活発に働き、記憶の整理や定着が行われているとあり、
夢を見るのもこの睡眠だそうです。 そのため、レム睡眠は浅い睡眠と思われ
がちだが、ノンレム睡眠と同じくらい深い眠りなのだそうです。 ノンレム睡眠
というのは、眼球の動きはなく、脳も休んでいる状態で、この眠りの深さにより
3段階に分けて考えられています。

   レム睡眠とノンレム睡眠 (エスエス製薬より)
   

  人が眠りにつくと、一般的にはまず、ノンレム睡眠に入り、レム睡眠へと移り、

これを繰り返しながら、徐々にレム睡眠が多くなり覚醒へと向かうのだそうです。
 脊椎動物、無脊椎動物もすべての動物は眠るのだそうです。
草木も眠る丑三つ時・・などは別として、すべての動物はなぜ眠るのでしょうか? 
 このことは、依然解明されていないとありますが、柳沢氏らは、「大脳皮質で
起きる、脳内で神経細胞を繋ぐ部位シナプスのたんぱく質のリン酸化が睡眠の
量を制御している」との結論を得ているところから、これが眠気の要因である
と考えられます。 つまり、日中の活動などにより疲労した、これらのシナプス
の変化により眠くなり、睡眠によってそれらが解消する・・ことがすべてでは
ないかもしれないがその可能性は考えられると言えそうです。

 睡眠不足は、パフォーマンスを低下させますし、食事療法をいくらとっても
メタボは解消されないですし、何よりも快適でなくなりますね。 ある程度の
睡眠債は可能ですが、寝だめが出来ないのですね。
 成人ではだいたい6時間以上7時間くらいの睡眠がよく、高齢者では8時間以上
にならないように心がけるといいようです。日本人の平均睡眠時間は、欧米
より1時間ほど短いと言われています。GDPと強い相関があるそうで豊かな国
ほどよく眠っているようです。
 最近のさまざまな疫学調査から、不眠はうつ病の発症率を3倍高め、認知症
の発症率を4倍高めた。4時間睡眠を2週間続けたら内臓脂肪が11%。体重が
0.5㎏増えた。肥満の人が1日2時間長く寝たら、1日の摂取カロリーが300kcal
減った。などが報告されているとあります。
     (中日新聞より)

 また、体内時計の役割については、睡眠のリズムを調節する役割を持って
いますが、通常体内時計は1日24時間より1時間ほど長いと言われており、これ
をうまく調節して行く日常の生活のリズム(習慣)などを考慮しておくことも
大事だとあります。
  体内時計をリセットする効果的な手段は日光だとあります。毎朝起きた時に

カーテンを開け陽の光を浴びる「光浴」さらには、少しの散歩も効果的とか。

           🍀          

 記事には、さらに専門的な事柄が記されていましたが、動物が生まれてこの方、
すべてが繰り返しながら進化してきた現代において、「睡眠」について、ほと
んど解明されていないことが判明していますが、それでも、1929年に脳波の
発見以来、1953年のヒトのレム睡眠の発見により睡眠研究は飛躍的な発展を
遂げ、1990年代後半には睡眠中の脳血流量を画像研究により捉えるなど、IT
技術やエレクトロニクスの発展、分子生物学の進歩に伴う分子レベルでの解析
が次々と新しい発見をもたらしつつあり、睡眠科学の発展は睡眠障害の診断・
治療に大きな進歩をもたらすことが期待されています。
  2008年には、一般社団法人日本睡眠学会が設立(東京都千代田区)され

ていました。睡眠医療認定事業のほか、学術集会やセミナーなど活発に実施
されているようです。
 
 
 
 
 
Waldteufel: Les Patineurs, Karajan & The Phil (1960) ワルトトイフェル「スケートをする人々」カラヤン
 
 
 
 
 
 
コメント
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