牛込・神楽坂 酒問屋 升本総本店の別館「涵清閣」 主人が語る

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収穫の秋。塩尻では「ぶどう」がお題の歌会が、、、、、

2008-09-29 14:39:22 | 附属酒類経済研究所
昨日行った高尾山。

駅の近くでは、、、、、

稲刈りが行われていました


収穫の秋、です。


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そんな収穫の秋に合わせて?近代短歌青春の地といわれる塩尻で開催されたのが、

平成20年 第22回全国短歌フォーラムin塩尻

塩尻市は短歌の他にも古くからのぶどうの特産地として有名で、「ナイヤガラ」という品種を多く生産しています。
その関係でしょうか、今年の題詠は「ワイン」です。

作品をつらつら見ていると、「ワイン」ならではの使い方もあれば、「おさけ」とか「清酒」とかで入れ替えても変わりが無いものもあります。

さて、入選作を見てみましょう。最優秀作品・優秀作品は題詠・一般の区別はないのですが、ワインを詠んだものが入っています。以下、列挙。


(最優秀作品)
二十五の吾が生まれ年ワイン買い父母の銀婚式へと急ぐ

(優秀作品)
大樽にしづもるワインのかなしみの仄かに香る梁太き蔵

山ぶだう酒飲む夫とゐてつれあひと言ふ優しき言葉ふと思ひゐつ

(題詠:佳作)
ソムリエの捧げて語る一瓶に光あたりて物語開く

ゆっくりとグラス回せばワインゆれ記憶の中のひとりたちくる

誕生日ひとりワインを飲む宵はわが内側がぜんぶさびしい

捨て難き亡夫の農衣に滲み込みしワインブドウの残り香ほのか

間伐に山に入りし谷川で冷たきワイン友と味わう

初めてのワインゆっくり飲み干して二十二歳の恋終わりとす

(題詠:入選)
カンツォーネ聞きつつワイン干す夕餉ナポリの旅に妻の華やぐ

あびるほどワインを飲みし若き日の夾竹桃の咲けるフィレンツェ

秋雨の冷たき朝は香りよきワインおとして無花果を煮る

月を見に来よ おうと応えてわが背子がワイン手挟み来たり真夜中

朝日子も容れて葡萄の袋かけ待つといふ日のまたはじまれり

浄瑠璃を謡いながらに手絞りにワインを造りし父の目に見ゆ

娘の婚の乾盃のワイン胃の代りなす食道にほんのりと沁む

思ひ出が居ないあなたを連れて来るワインは二人で飲むものだつた

香り立つグラスを上げて向き合えど再びの恋には戻れぬふたり

五センチほどのトマトの苗を三千本植ゑたる夜はワインに酔ひぬ



個人的には、、、、最優秀と優秀の「梁」、そして最後のトマト、でしょうか。

インターネットでも応募できるようです。来年あたり、チャレンジしてみようかな?


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