落合の野球理論を素人が簡単に要約すると誤解を与えそうなので書かないと言いましたが、二点だけ言っておきたいと思います。
一つは、「センター返しが基本」ということです。以前、「トスバッティングで落合はどんな球もきっちりピッチャー返しをしていました」と書いたように、この言葉自体には驚きませんでしたが、管理人が驚いたのは落合は、試合では全ての打席でセンター返し(正確には、両翼のファウルラインから15度ずつカットした60度の範囲内)を狙っていたというのです。管理人も落合の右打ちには感心していた口ですが、落合自身は外角を苦手としており、相手チームが「落合は外角をうまく右に打つので内角を突いていくように」と言っている間は何年でも現役を続けられるような気がしたと言っています。センター返しを狙うことが確実性を高める最大の手段だということです。散ドラ諸君も見習ってほしいところです。
もう一つは、「トップ(テークバックした状態)は深く」ということです。日本では小柄な選手には、トップを浅くしコンパクトなスイングをするように指導することが多いですが、落合は、歴代3位の567本塁打を放った170cmの門田博光、160cm台ながら200本塁打以上を放った福本豊、若松勉などの例をあげて、小柄だからと小さなスイングをすることを間違いだと言っています。これには管理人も、目からウロコでした。管理人も今でも173cmと大きくありませんが、中学時代は165cm位で痩せていたため、少しでもコンパクトなスイングをしようと、トップのことはほとんど意識していませんでした。祇園で飲んでいる時に、K副会長が「打撃はテークバック(トップのこと)が大切だ」というのに対し、「いやいや、インパクトの瞬間にいかに力を集中するかですよ」と反論しましたが、インパクトの瞬間に力を集中するためにも、トップを深くとることが重要なのですよね。今さらながら、自らの不明を恥じています。とはいえ、プロやトップアマを含めて、誤解されていることですから、管理人ごときが間違っても仕方ありません。それよりも、自分が中学生の時にこういうことに気づいていればなあと今さらながら思います。自分自身は無理ですから、同じく小柄なせがれをそそのかしてみよかと思います。