この10年間日本球界を引っ張ってきた上原と川上の両エースのメジャーリーグ移籍が漸く決まりました。当人たちにとっては、漸くではないのかもしれませんが、傍で見ている我々にしてみればこれまでの選手に比べると報道も少なく「漸く」という感は否めません。実績からすれば松坂・黒田とそん色ないのに、契約内容も、この二人にはるかに及びません。上原も川上も、今シーズンはイマイチの成績でピークを越えたとの見方もあるかもしれませんが、それよりも、アメリカを震源地とする世界的な景気後退の影響が大きいような気がします。
日本がバブル崩壊後失われた10年、15年と長くデフレや不況に苦しみましたが、アメリカはそれを尻目にわが世の春とばかりに金融機関を中心に好業績を上げてきました。メジャーリーグも当然こうしたアメリカ経済の動きと無関係ではありません。だからこそ、日本で実績があるとはいえ新人の松坂や黒田にあれほどの巨費を投じられたのです。
ところが、このアメリカの好景気もバブルだったことが露呈したのが昨年の9月のリーマン・ブラザーズの破綻に端を発する金融危機です。日本のバブルを笑っていたアメリカが同じ轍を踏んでいたのです。また、その対応も日本の経験を見ているので難しくないと言っていましたが、必ずしもうまくいっていません。しかし、日本もこれを笑ってはいられません。世界一消費好きのアメリカのおかげで日本も潤っていたのが、アメリカの消費が信じられないことにマイナスになるという事態になり、あのトヨタですら赤字になってしまったのですから。
今年のメジャー移籍市場がイマイチ盛り上がりに欠けるのはこうした事情もあるのでしょう。衣食足りて礼節を知るではありませんが、やはり野球を楽しむにも、経済が大切だということです。しかし、上原・川上両選手は自分が抱いてきた夢、目標をかなえることが大切であって、待遇は二の次だったのでしょう。昨年はイマイチだった二人ですが、選手生命が長くなっている現在では33歳はまだまだ働き盛りです。二人の活躍で不景気を吹き飛ばしてほしいものです。
日本がバブル崩壊後失われた10年、15年と長くデフレや不況に苦しみましたが、アメリカはそれを尻目にわが世の春とばかりに金融機関を中心に好業績を上げてきました。メジャーリーグも当然こうしたアメリカ経済の動きと無関係ではありません。だからこそ、日本で実績があるとはいえ新人の松坂や黒田にあれほどの巨費を投じられたのです。
ところが、このアメリカの好景気もバブルだったことが露呈したのが昨年の9月のリーマン・ブラザーズの破綻に端を発する金融危機です。日本のバブルを笑っていたアメリカが同じ轍を踏んでいたのです。また、その対応も日本の経験を見ているので難しくないと言っていましたが、必ずしもうまくいっていません。しかし、日本もこれを笑ってはいられません。世界一消費好きのアメリカのおかげで日本も潤っていたのが、アメリカの消費が信じられないことにマイナスになるという事態になり、あのトヨタですら赤字になってしまったのですから。
今年のメジャー移籍市場がイマイチ盛り上がりに欠けるのはこうした事情もあるのでしょう。衣食足りて礼節を知るではありませんが、やはり野球を楽しむにも、経済が大切だということです。しかし、上原・川上両選手は自分が抱いてきた夢、目標をかなえることが大切であって、待遇は二の次だったのでしょう。昨年はイマイチだった二人ですが、選手生命が長くなっている現在では33歳はまだまだ働き盛りです。二人の活躍で不景気を吹き飛ばしてほしいものです。