広島に戻っての第6戦。広島の先発は、第2戦で日本ハムにつけ入る隙を与えなかった野村。対する日本ハムは、大谷翔平を最終戦に温存し、増井が先発。
初回に日本ハムが広島の守備の乱れに乗じて先制すると、広島もすぐに相手のバッテリーエラーで追い付くなど、前半から荒れ模様&一進一退の展開でした。
ところが8回、今シリーズ打ち込まれているジャクソンがまたしてもやられました。それも、二死からです。西川、中島、岡の三連打に中田の押し出し、5番に入っていた投手バースのまさかのタイムリー、そしてとどめはレアードの満塁本塁打で10対4と優勝を確実なものとしました。
今シリーズは、日本ハム大谷翔平対広島カープと以前書きましたが、蓋を開ければ、大谷も活躍しましたが、打者では中田、レアード、西川、投手では谷元、バース、メンドーサなど、多くの選手が活躍する結果となりました。やはり、野球はチームスポーツだということを再認識しました。
しかし、大谷翔平という稀有な才能を持つ若者がチームに何かをインスパイアしたことも確かだと思います。普通あの歳では、力があってもまだまだチーム内で若手の扱いですが、大谷選手をそのように扱う選手は見受けられません。かつての王、松井などと同じ次元にあると思います。
そして、最後に言いたいのは、カープファンの素晴らしさです。視聴率が70%に達するような熱狂的な広島の地で、日本ハムの優勝が決まった瞬間、球場は静まり返りましたが、日本ハムの選手たちの歓喜の輪に、しっかり拍手が送られました。それは、とりもなおさず、立派な戦いをした広島の選手たちにも向けられたものだと思います。スポーツのファンは、かくありたいと思います。