ドラフト会議では、創価大の田中正義投手が5球団競合でソフトバンクが指名しました。日本シリーズ初戦は、大谷翔平がまさかのノックアウトで、広島が先勝し、ぐっと有利に立った感があります。
しかし、今日書きたいのは野球のことではなく、ラグビーのことです。
既にニュースで大々的に報道されていますが、ラグビー界最大のスターだった平尾誠二さんが53歳で死去しました。世間の方々同様、まさか、まさかの感が強いです。
泣き虫先生山口良治にくどかれ、『スクール・ウォーズ』で描かれたような札付きの荒れた伏見工業に入学し、無名だった同校を全国制覇に導くと、同志社大学では大学3連覇を達成しました。最近では、関東学院の10年連続決勝進出中の二度の2連覇、帝京の7連覇(継続中)などがありますが、外国人選手がいない中で、関東の伝統校を撃破しての3連覇の衝撃は、今では想像が出来ないほど大きかったです。
それくらい、存在感の大きな選手であり、同時代を過ごした同世代の人間には、本当に忘れがたい選手です。同時に、同志社大以外の大学の学生にとっては、常に負かされてきたため、憎っくき存在でもあります。北の湖、V9巨人、バルセロナといった感じでしょうか。私もそうです。プレーヤーとしては、惚れ惚れして見ていましたが、自校との対戦では何度も煮え湯を飲まされました。
でも、それほどすごい選手だったということです。神戸製鋼に入ってからも、あの松尾雄二の釜石に並ぶ全日本7連覇、代表監督と、日本ラグビーをけん引し続けました。
少し年上ですが、ほぼ同世代の平尾誠二さんの死は、本当に残念で、衝撃的です。平尾さんほどの影響力があるわけではないですが、身につまされ、今を大事に生きなければいけないと感じさせられます。
泣き虫先生こと山口良治先生(スクールウォーズの山下真司)のコメントが痛々しいですね。「平尾は本当に良い子で、叱ったことがない。平尾がいなかったら、伏見工は優勝できなかった。代われるなら、代わってやりたかった」と。
冥福をお祈りしたいと思います。