先日、高校球界ナンバー1の注目選手である清宮選手について書きました(「伸び代(しろ)、もしくは可能性。」)。内容は、プロ野球関係者のネガティブな評価の話でした。
そんなことを書いた直後、数球団が清宮選手をドラフト1位候補にしているというネット記事を目にしました。人気と将来性を買って指名する球団もあると思っていましたが、それにしても、その記事では相当の球団が清宮を指名するかのような論調で、私がまた聞きで聞いた内容も眉唾だったのかと思わなくもありませんでした。
その後も、清宮選手は練習試合で100本に迫る勢いで本塁打を量産し、 スポーツニュースや新聞のトップを賑わしました。
しかし、練習試合を含む歴代本塁打ランキングは、必ずしも選手の実力を正確に反映はしていません。清宮選手の上をいくベスト3は、下記の通りです。
山本 大貴 107本 神港学園⇒JR西日本
黒瀬 健太 97本 初芝橋本⇒ソフトバンク
伊藤 諒介 94本 神港学園⇒法大⇒大阪ガス
歴代2位の黒瀬選手はプロ入りしていますが、一軍で活躍するには至っていませんし、1位山本選手、3位伊藤選手は社会人選手です。
その下には、プロ選手がずらっと並びますが、中田翔87本、中村剛也83本、筒香69本、清原和博64本、松井秀喜60本、大谷翔平56本、原辰徳44本、山田哲人31本、高橋由伸30本という記録を見ていると、プロ野球とはおよそ状況が違う高校の練習試合を含む通算本塁打などは、参考程度にしかならないことが分かります。
やはり、プロで大成するかどうかは、プロの目から見て、そのメガネに適うかどうかということですね。
そんなことを思っていたら、少し時間が経ってしまいましたが、元横浜高校監督の名将渡辺元智さんがニュースで、「大学野球でしっかり力を蓄えてほしい」というような主旨の発言をしていました。これは明らかに現段階ではプロで通用しないということを言っています。同じ番組で、キャスターの中畑氏は、「ぜひプロ野球に入ってほしい」という主旨の発言をしていましたが、その裏には、「技術的にはまだ難はあるが、これだけのニュースバリューがある選手はプロ野球界にとっては貴重な存在であり、いずれプロに入るなら早い方がいい」という思いが透けて見えました。
人気選手は、本人とは別なところで様々な思惑が渦巻くのは仕方がないことですが、清宮選手も過熱するマスコミに惑わされずに、自分の道を進んでほしいですね。