師走です。ドラフト会議が終わり、既に契約更改もFA交渉も始まりまっていますが、本格的なストーブリーグはこれからですね。数年前、某球団の実質的なオーナーが監督人事を人事異動になぞらえて物議をかもしましたが、プロ野球選手の処遇と企業の人事異動も似ていなくもありません。
何の前触れもなく、他球団にトレードされたりするのは、他社への転籍や遠方の支社への転勤と似ていなくもありません。トレードでなくても、先発から抑えへの転向や、内野から外野へのコンバートなどは、職場での配置転換と似ています。
プロ野球でのトレードやコンバート、サラリーマンの転籍・転勤や配置転換は、時にネガティブな受け止め方をされたりしますが、チーム(職場)のメンバーの状況によっては、他に移った方が自分が活きる可能性がある場合もあります。
過去にも、他チームに移籍して能力が花開いた選手は数知れません。サラリーマンだって同じです。ある職場で埋もれていた人が、職場が変わって、水を得た魚のように活躍するということもあります。チーム(職場)の状況と、本人の適性の掛け合わせで状況はいろいろ変わってくるということでしょう。
ただし、プロ野球選手とサラリーマンで違う点があるとすれば、条件付きではありますが、プロ野球選手はFA権という選択肢を持てるのに対し、サラリーマンには選択肢がないということですね。私自身も、今の職場で8年目となり、そろそろ別な球団(?)で活躍したいと思っているものの、なかなかそうした機会がきません。
イチロー選手も所属球団のヤンキースが外野手の補強でレギュラーと控えを確保したと伝えられ、放出が有力との観測ですが、どの球団も基本的には将来性のある若手を優先的に補強していくため、キャリアがあっても、ベテランは後回しになるという記事がありました。何とも酷な話ですが、イチロー選手も日本であれば、長嶋・王のように当然その座は確実に保証されたでしょうが、外様のメジャーではなかなかそういう訳にはいかないですね。
イチロー選手と比べるのは失礼ですが、私も若手という歳でもなくなり、イチロー選手と同じように選択肢が狭まっています。若手のように行先がおいそれを見つからないのも事実ですね。まあ、こればかりは自分でどうにもならないものなので(いろいろ画策すればどうにかなる面もあるのですが、そういうのは性に合わないので)、果報は寝て待つしかないですね。
プロ野球では、田中将大投手と同世代で、重複指名をされた西武・大石投手が契約更改をしたそうですが、その席で野手への転向を打診され、断ったそうです。サラリーマンでの配置転換を断ったというところでしょうか。いや、投手から野手への転向は、単なる配置転換ではなく、専門職種で入社したのに、別の職種に配置転換されるようなものですね。確かに、簡単に決断できるものではないでしょうが、この決断が吉と出るか凶と出るか。
確かなことは分かりませんが、あれだけの期待を背負って入団した投手が、26歳になるまでほとんど芽が出なかったということは、私としては配置転換もありではないかと思ってしまいます。もちろん、そんな素人考えを吹っ飛ばすことだってありえます。いずれにしても、本人が背負うしかない野球人生です。
今日は、早大の同窓生の斎藤佑樹投手の契約更改もあったそうです。斎藤投手についても、何度もきついことを書いていますが、斎藤投手も環境変化が必要な時期に来ているような気がします。大谷翔平という太陽が昇ってきた球団の中で、過去の栄光だけ目立つ選手の居場所はないようにも思います。余計なお世話かもしれませんが、そろそろ若手とは言えない年齢に差し掛かってきているだけに正念場でしょうね。長くても40歳で引退するプロ野球の世界の26歳は、サラリーマンで言えば30歳代後半の働き盛りといったところです。ここでボヤボヤしているわけにはいきません。
私の去就も気になりますが、伸び悩んでいる選手たちの来年度の行方に注目したいと思います。
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