監督からも話があったようですが、監督・コーチと話した今年の目標について書きます。一言で言えば、プレーの「技術」以前の「基本」をしっかりできるようになることです。具体的には、
一.しっかり挨拶する!(監督・コーチ、チームメイト、父母、OB、そして対戦相手)
一.キビキビ動く!(集合するとき、攻守交代、道具運びのとき、練習中の移動など)
一.声を出す!(試合中、練習中、選手同士など)
まず、挨拶です。挨拶はすべての基本であり、コミュニケーションの出発点です。どこの国にも必ず挨拶の言葉があります。挨拶があって、気持ちのスイッチが入り、お互いのコミュニケーションが生まれるのです。挨拶がなければ、街でたまたますれ違う赤の他人と変わりません。「おはようございます!」「よろしくお願いします!」「こんにちは!」「ありがとうございます!」。大きな声でしっかりと挨拶をしよう!
次に、キビキビした動きです。高校野球を見ていて気持ちが良いのは、攻守交代などで選手がキビキビ動くことですが、単なる決まりでやっていると思ったら、大間違いです。キビキビ動くには、集中力が必要です。ボールがどこにあるか常に集中しているからキビキビ動けるのです。言われたことだけやっていても、集中力は高まりません。自分自身でキビキビ動くことを意識することによって、集中力が高まるのです。野球で大切なボールへの最初の反応も、常日頃キビキビ動いていてこそ、とっさの素早い反応ができるのです。
三つ目が、声です。挨拶がコミュニケーションの出発点とすると、声は、その重要な手段です。長年連れ添った夫婦やベテランバッテリーでは、表情だけで相手の心を読めたりするのでしょうが、普通はそうはいきません。だから、しっかり声を出して、相手に伝えることが必要なのです。また、コミュニケーションだけでなく、身体的・精神的にもメリットがあります。腹の底から声を出すと、腹筋や肺活量が鍛えられますし、相手に向かっていく闘争心をかき立てることができます。ここ一番という場面で、力強いかけ声を出せば、チーム全体を鼓舞(勇気をふるい立たせる)効果もあります。ぜひ、練習の時から、しっかり声を出してください。
そして、ここからは新6年生へのお願いです。新6年生一人ひとりが、この目標に率先して取り組んでほしいのです。2008年度のキャプテンはマサユキですが、他の部員が「キャプテンがしっかりやればいいだろう」という態度では、とてもチームは強くなれません。キャプテンが責任感をもって、その役割を果たしながら、他のメンバーが同じような責任感で行動し、キャプテンを支え、一丸となってこそ、チームが強くなるのです。新6年生一人ひとりがこの基本をしっかり率先出来れば、必ず野球も上達しますし、下級生もついてきます。新6年生諸君!まずは、この目標達成に向けて、がんばってください!
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