古田敦也続きですが、今日のスポーツ報道番組で古田が解説をしていました。中で、ワールドシリーズのMVPを獲得した松井秀喜選手のすごさについての解説で、またなるほどと思いました。
1.アウトコースでも引っ張れる。
打球は、引っ張った当たりが一番力がのって、遠くに球が飛ぶそうです。なので、普通は内角球をホームランにするそうですが、真のホームラン打者はアウトコースでも引っ張ってホームランにすることが出来るそうです。
2.どんなコースでも前で打つ。
そのための技術が、どんなコースでも前で打つということだそうです。普通は内角球は前の方で打って引っ張り、真ん中の球は内角球より少し後ろで打ってセンター前、外角球はさらに後で打ってレフトへというのが、普通の左打者です。しかし、松井は外角の球ですら、タイミングを合わせて、手を伸ばして、前で打つことにより、引っ張ってホームランにする力と技術があるということです。
3.打った瞬間に体を反らす。
そして、もう一つの技が、ボールが当たる瞬間、前側の足に移っていた重心を再度後ろ側の足に戻すことにより、体を反らしてボールを打つ腕のスピードをあげているそうです。
実際に松井秀喜と対戦し、真後ろから見ていた古田敦也ならではの分析だと思います。技術というと、同じ日本人メジャーリーガーのイチローの専売特許のような気がしてしまいますが、メジャーリーガーの中では決して大きくもない松井がスラッガーとしてヤンキースの中軸を打つには、こうした技術の裏付けも必要だったということですね。
野村監督の去就を巡って大騒ぎをした日本と違って、メジャーはあくまで編成方針に従ってドライに契約、補強をするので、シーズンはじめにメディアが言っていたように松井がどんなに活躍しようが再契約しないという流れになるかもしれません(まさか最後の最後のワールドシリーズでMVPを取るとまで予想はしてなかったかもしれませんが)。
しかし、松井選手の本意は、ユニフォームを着て野球をすることでしょうから、どんなにヤンキースに愛着があっても出場機会を得られるチームを選ぶでしょうし、本当のファンはそれを望んでいると思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます