日経新聞夕刊に長崎県立清峰高校野球部の吉田監督の記事が掲載されていました。吉田監督の指導の核は「やらされるのではなく、やる気にさせる」だそうです。それが何と、企業経営者の講演会に通い、部下の心を動かす術を研究して得た結論なのだそうです。
・やる気にさせるために、部員全員に役目を与えて、居場所を与える(全員を活かす)。
・イライラしても怒鳴らず、部員の態度は今の自分を映す鏡と考える。
・抑揚や間の取り方を考えた話し方で、長々と説教はせず要点を分かり易く話す。
などなど、ビジネスでも大切なことが吉田監督の核になっているそうです。もちろん、野球の「技術」を教えることも大切なのでしょうが、それが一番大切なのであれば、日本で一番野球が上手な監督が指導するチームが強いということになりますが、実際はそうではありません。やはり、いかに選手の力を引き出すかが大切だということです。そういう意味では、人がやることですから、仕事も野球も同じだということですね。
中で、農家の人に聞いた、稲に水を与えない時期を作り、水に飢えさせて一気に与えるとおいしい米が出来るという話も指導に取り入れて、時にはわざと距離をとるようなこともして、部員の力を引き出すということも書いてありました。トマトなども元々南米の水の少ないところに植物で、あまり水を与えずに「自分で」水を吸い上げるように育てた方がおいしい実がなると何かで読んだような気がします(記憶ですので、確かなことではありません…)。怒鳴りちらすスパルタもいいとは言えませんが、手をかけすぎて過保護にするのではなく、大切なのは、どんなやり方であれ、個々の人間がもっている力を引き出す「手伝い」が出来るかということでしょう。
自分の子どもに対してもそうなんですが、仕事では分かっていることなのに、なかなか自分の子どもや子どもみたいな部員たちには出来ないんですよね。反省して、いかに「引き出すか」を意識したいと思います。部員たちは自分の鏡だと思って…。
今日のジョグ
5km 25分29秒
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