八王子市散田町在住のスポーツ好き親父の戯言!

八王子市の学童野球チーム散田ドラゴンズ元管理人(2007年3月~2016年2月)のブログです。

ゴジラや、怪物も苦戦…

2009年06月24日 09時21分43秒 | プロ野球・高校野球

ヤンキース松井秀喜選手は故障あがりの今期なかなか調子があがらず、続けざまに本塁打を放って二桁に乗せたかと思えば、無安打が続くなど、厳しい状態が続いています。WBCで2大会連続最優秀選手に輝いた松坂大輔も調子があがらず、5敗目を喫して、2度目の故障者リスト入りです(実際の故障ではないようです)。無敵の「ゴジラ」も傷つき、人間を超えた「怪物」も悩んでいるようですが、やはりゴジラも怪物も強くあってほしいものです。

 

しかし、松井にゴジラを見、松坂に怪物を見ているのは、ファンをはじめとする外部の人間であり、当人たちは「一野球選手」として、目の前のプレーに取り組んでいるだけなんでしょうけどね。特に、自分のコントロールできることに集中する松井選手にはその姿勢が顕著です。最近のコメントを読みましたが、まったくこの姿勢が変わっていません。以前NYの地元紙に「今季どんな好成績を残しても来季の契約はない」と書かれ、その後も一進一退が続いても、今の成績は、今の力がこの程度ということで、こんなはずじゃないという焦りはない。手術をした箇所の不安はあり、その不安がなくなり、守備も打撃も思い切り出来るようにするだけ。メジャーで最後までやるつもり」と何の気負いもありません。野茂投手もTVで取り上げられなくなっても淡々と、黙々と選手生活を続けましたが、彼らの野球への情熱はマスコミの露出とは関係なく、本人にしか分からないことです。松井選手もマスコミへの登場が減っても、しっかり応援していきたい選手です。

 

一方、松坂投手はまだまだ上り坂の選手であり、ちょっと心配です。前回のWBCは松坂の価値を大きく上げ、メジャー入りの道を開きましたが、同じ最優秀選手でも今回は本人も「(岩隈じゃなく)オレなの」と思ったように、完全な出来ではありませんでした。今シーズンの投球は数秒のVTRで見るだけですから、本当の原因が何か分かりませんが、メジャー初年度に苦しんだメジャー公式球の感触も影響しているのではないかという気がします。

 

去年は何とか折り合いをつけて、そこそこの成績を残しましたが、根本的に解決はしていないのではと思わせます。今年の田中将大の好成績は、球をぎゅっと握らずに軽く握る指先の感覚をダルビッシュにアドバイスされた効果が大きいということですが、指先の感覚は制球を信条とする日本の投手の生命線だと思います。二宮清純『プロ野球の一流たち』で大野豊が「最近の若い投手は指先の感覚を大事にしていない選手が増えている」と苦言を呈しているように、ただ掴んでボンっと投げればいいわけではないのです。海外の選手は筋力があるので、結構そういう感覚に無頓着なように見えます。

 

短いVTRだけしか見ていませんが、今年の松坂の打たれるシーンは、なんかフワーっと投げた力のないボールが真ん中に入っているように見え、とても繊細な指先の感覚がボールに伝わっているようには見えません。メジャー入りを夢ではなく、目標と言ってきた松坂の非凡さは誰しも認めるところですが、問題が努力では何ともならない「感覚」の問題だとするとちょっと心配です。しばらく、見守りしかないのでしょうね。

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