慣性の法則とは、「外部から力が加わらない時、静止している物体は静止を続け、運動している物体は等速直線運動を続ける」という物理の法則です。
人や組織の行動が悪い方に転じても、なかなか変化出来ずに、同じことを続けたりする場合、「慣性が働く」などと例える場合があります。
しかし、この慣性の法則は、物理の法則であって、良いも悪いもありません。現実の世の中でも、悪いことばかりではなく、良いことでもあり得る法則だろうと思います。
「外部から力が加わらない時、静止している物体は静止を続け」ということを人間に当てはめれば、外部の力というのは他人ということではなく、自分自身ということになると思ますが、要するに自分がやる気にならなければ、何も変わらないということになると思います。
一方、自分のやる気によって人がひとたび動き始めれば、「放っておいても、人は勝手に動いていく」というのが、人間の場合の慣性の法則だと思います。
先日のBBQ大会で、コウタ・ケンタ・キラがグローブ持参で広場でキャッチボールを始めました。まあ、本来、軟式ボールを使ってはいけないと思われる場所だからということもありますが、グラブ持参の部員を見たのは初めてです。
BBQ大会の場所へのグラブと軟球の持ち込みの是非は別として、このやる気は良しです。人から言われてではなく、自ら動き始めれば、あとは勝手に動き続ける慣性の法則が働きます。指導陣としては、それが正しい方向に向いているか、別な力が加わって、運動する力が弱まっていないかなどを気にしてあげればいいのだと思います。
あとは、慣性の法則が働いていない部員をいかにその気にさせるかが、腕の見せ所ですね。しかし、これが一番難しい。。。
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