父母会長の母校だということをつい先日聞きましたが、ひょっとしたらうちの娘の母校にもなっていたかもしれないので、今日はバックネット裏近くの一塁側スタンドに陣取り、日大鶴ヶ丘の応援です。
ついでに言うと、日大鶴ヶ丘のリードオフマンの樋田選手はみなみ野中出身で、みなみ野ファイターズ出身です。昔のスコアブックをひっくり返すと、6年生の時はたまたま私が行けなかったので、スコアが残っていませんでしたが、5年生の時に既に3番捕手で出場していました。すごいですね。いつか散ドラからもそんな選手が出るでしょうか?
試合は、これまでの乱打戦が嘘のように、息詰まる投手戦となりました。日大鶴ヶ丘の先発小林投手は、ストレートは135km前後で球威がありますが、カーブはほとんどストライクが入らずストレートの前の見せ球といった感じでした。
対する東海大菅生の同じく小林投手は、左腕でストレートは130km弱ですが、キレがあり、変化球もうまく使う好投手です。
初回表、菅生の攻撃は6ゴロ、8フライで二死後、死球・暴投で二進後、7フライで無得点だが、鶴ヶ丘の小林投手はやや不安が残る立ち上がり。
初回裏、鶴ヶ丘の攻撃は連続9フライの後、6ゴロエラーで出塁、4番が三遊間を破りチャンスを広げるが、次打者4ゴロに倒れ、無得点。
2回表、5番三振の後、中前ヒット、右前テキサスヒットで得点のチャンス。しかし、8番5ゴロで、5-4-3のダブルプレー(しかも、塁審のコールが遅いので、一塁手はすかさず本塁送球。散ドラ諸君に見せたいお手本のプレーでした)。しかし、鶴ヶ丘の小林投手はやや不安。
2回裏、鶴ヶ丘の6番からの攻撃は、3ゴロ、左前ヒット、四球でチャンスを作るが、9番小林がバントを空振りし、捕手から二塁ベースへ送球タッチアウト、小林も三振でチャンスをつぶす。
3回表、菅生は9番小林が中前クリーンヒット、バントで二塁へ送り、2番はレフトへいい当り、しかしレフトが走り込んで捕球、エンドランだったのか二塁走者は三塁を回っており、レフトから二塁転送され、ダブルプレーで無得点。
3回裏、鶴ヶ丘は先頭打者からの好打順も、6ゴロ、四球、6ゴロ二塁封殺、6ゴロ二塁封殺と、菅生・小林投手の術中にはまる。
4回表、菅生の3番は三振となるも、四球、中前ヒットで一死一三塁のチャンス。6番の8フライは浅すぎてタッチアップできず、7番6ゴロで無得点。
4回裏、鶴ヶ丘も、5ゴロ、3ゴロ、7番中前ヒットを放つも、後が続かず三振で無得点。
5回表、8番からの下位打線が6フライ、三振で二死となるも、1番・2番が連続右前ヒット、3番も右中間を抜けるかといういい当り。しかし、鶴ヶ丘の右翼手が背走し、最後はジャンプしながら捕球するファインプレー!何とかピンチをしのいだものの、鶴ヶ丘・小林投手は失点のにおいがプンプンします。
5回裏、鶴ヶ丘の9番からの攻撃は、4ゴロ、6ゴロ、三振の三者凡退。
6回表、4番を死球で出すと、すかさずバントで送り、6番三振で二死となるが、7番左前クリーンヒットで二塁走者が生還。押していた菅生がようやく1点先制!打者走者も二塁を狙ったが、カットしたサードから二塁転送で1点止まり。しかし、菅生スタンドは大盛り上がり!
6回裏、追いつきたい鶴ヶ丘も、3番が右前ヒットを放ち、4番がしっかりバントで送る菅生と同じ展開だが、3ゴロ、3ゴロと後続が続かず無得点。
7回表、鶴ヶ丘・小林投手は続投。菅生の8番からの攻撃を、8フライ、6ゴロ、三振でこの試合初めて三者凡退で抑える。
7回裏、鶴ヶ丘の攻撃は7番から。四球で出塁すると、すかさずバントで二塁へ送る。ここで何とか踏ん張ってきた小林投手に代打を送る。代打金井の当りは、少し弾んで処理に焦ったかショートが弾き、緩くセンターに転がる間に、二塁走者が本塁生還で鶴ヶ丘が同点に追い付く!
ここで菅生は、高橋に投手交代するいつものパターン。初めて見ますが、帽子を飛ばしながら140kmの速球を投げ込む力投タイプの左腕です。前の小林投手から球速が10kmくらいまして最初は押されましたが、1番樋田が中前へクリーンヒットでチャンスが広がる。しかし、2番三振で、二塁走者が三塁でアウトになる三振ゲッツー。エンドランだったのでしょうか。
8回表、鶴ヶ丘も小林投手に代打を出したので、いつものパターンで左腕秋山へ継投。ストレートは130km前後ですが、変化球の制球もよく安定しています。2番からの攻撃を、投フライ、7フライ、死球、3ファウルフライで無失点で抑える。
8回裏、鶴ヶ丘の3番からの攻撃は、6ゴロ、8フライ、右前ヒット、6ゴロで無得点。均衡破れず。
9回表、菅生の6番の当りは、3塁ベンチ前へのフライ。三塁手の樋田がベンチのわずか手前まで走り込んでキャッチするファインプレー。次打者もショート横へ強い当り、ショート西ヶ谷が倒れながら好捕、一塁送球で二死。8番には中前ヒットを打たれるが、9番を三振にとり、流れは完全に日大鶴ヶ丘ペース。
9回裏、鶴ヶ丘の先頭7番は4ゴロで一死となるも、8番の左打者國生が速球に押し込まれながらもファールで粘り、最後はレフト線に二塁打!代走を送り勝負をかけるが、9番投手の秋山は5ゴロに倒れ二死。1番樋田は敬遠気味のストレート四球で、菅生は塁を埋め守り易くする。
ここで打者は2番中里。菅生の左腕高橋も力のある球を投げ込み、簡単には打たせない。ファールで粘る中里。鶴ヶ丘スタンドは総立ちで、自然と掛け声が出て、選手を後押しします。
中里選手の打席の途中に、捕手が指示して外野手に前に来るように指示しました。後ろに抜かれようがもはや関係ありません。1点を絶対にやってはいけない場面です。
そして、何球か粘った末、高橋の速球を遂に中里がレフト前に打ち返す!スタンドからは割れる歓声!
三塁コーチは手を回し、二塁走者は本塁突入!しかし、浅く守っているレフトから好返球ならアウトかという微妙なタイミング。。。
しかし、左翼手も力が入ったのか、ダイレクト送球ではなく、カットの三塁手へ。ここで僅かに時間を使い、焦った三塁手の本塁送球は左へそれる。
二塁ランナーホームイン。駆け寄る日大鶴ヶ丘の選手たち。僅かなチャンスをものにして、日大鶴ヶ丘の劇的なサヨナラ勝ちとなりました。
試合の中盤すぎまでは、東海大菅生のペースでした。左腕小林のピッチングも良かったですし、打線もチャンスを作っていました。
それを何とか鶴ヶ丘のペースに持ち込んだのは、鶴ヶ丘の堅い守りだったような気がします。エラーはなく、随所でピンチを防ぐ好プレーを見せました。それが最後の最後に、ここ一番の攻撃につながったのではないでしょうか。
西東京大会は、これで終了です。が、日大鶴ヶ丘高校は、参加132校、127チームの思いを背負って、夏の甲子園に臨むことになるわけです。私も全力で応援したいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます