3週続けて五輪をかけたマラソン大会があって、自分のジョギングがちょっとおろそかになります。
2月25日の大阪マラソンは、林田・小林の両日本人ペースメーカーが律義にペースを刻みましたが、詰めたい雨が降るあいにくのコンディションの中、パリ五輪の3枠目に入るための2時艱5分50秒を目指す千種たちは遅れをとり、初マラソンで対象とはならない國學院大3年の平林清登選手が、学生最高かつ初マラソン日本記録を上回る2時間6分18秒で優勝し、既に五輪出場を決めている小山直城選手が2時間6分33秒の自己ベスト更新で3位に入りました。将来の逸材の誕生と五輪出場選手のよい調整の機会となりましたが、3枠目を目指す選手たちにとっては、あいにくのコンディションでした。
3月3日の東京マラソンは、既にいろいろ話題になったように、ペースメーカーが酷すぎました。もちろん、ペースメーカーを置き去りにして、日本記録を更新した前田穗南選手のようにペースメーカーはあくまで目安とすべきということなのでしょうが、それにしても東京のペースメーカーは素人目に酷過ぎました。結果、五輪連覇中の王者キプチャゲですら10位に沈む高速レースの中、途中転倒しながらも粘りの走りを見せた西山雄介選手が日本人トップの2時間6分31秒の自己ベストをたたきだしましたが、41秒及ばず文字通り涙をのみました。男子マラソンで涙を見るのは珍しく、見ているこちらもうるっときました。
そして、今日3月10日は、名古屋ウィメンズマラソンで女子の五輪ファイナルチャレンジでした。2大会連続の五輪出場を目指す鈴木亜由子選手、7年前の名古屋での初マラソン自己ベスト更新を目指す安藤友香選手、MGC4位の加世田梨花選手が注目選手でしたが、今日も途中ペースメーカーが次々脱落し、向かい風も強く徐々に目指すべき設定タイムの日本記録ペースから徐々に遅れましたが、3選手とも魂の走りを見せました。鈴木亜由子選手が最初に遅れましたが、地元の声援を背に文字通り歯を食いしばって前を追い、最終的にはトップに肉薄する自己ベストでの3位となりました。日本人トップに立ったものの、外国人選手2人に遅れをとっていた安藤選手は、前の一人が途中棄権した後、トップの選手を追いかけ、ゴール直前でトップに踊りでると、7年前の自己ベストを更新する2時間21分19秒で初優勝しました。目指していた五輪出場はかないませんでしたが、安藤選手自身7年前の初マラソンの自己ベストを更新できていないことがトラウマのようになっていたため、ゴール後は悔しさよりも喜びが勝っているように見えました。7年前の名古屋は私も見ていましたので、感慨深かったです。
ということで、結果として、この3大会で五輪出場を決めた選手は出ませんでしたが、競争により確実に日本の力は底上げが図られているように思いました。世界のトップとはまだ大きな差はあると思いますが、頑張ってほしいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます