第97回全国高等学校野球選手権大会3日目の昨日は、第1試合で早実が快勝したほかは、第2試合以降3試合連続で延長戦となる好試合でした。中でも、第2試合の明徳義塾対敦賀気比は、1回戦屈指の好カードと目されていた試合です。
敦賀気比は春のセンバツの優勝チームにしてこの夏の予選決勝も大逆転でものにしたチームです。対する明徳義塾も誰もが知る強豪にして、これは知らなかったのですが、これまで出場した16大会で1回戦負けがないとのことです。
この明徳義塾のジンクスを打ち破り、春の覇者敦賀気比が勝利しましたが、決勝打を放ったのが、主将の篠原選手です。今朝の朝日新聞によると、この篠原選手への選手の信頼感が絶大なのだそうです。8回の勝ち越し機に凡退していたにもかかわらず、10回には誰もが「篠原まで回せ」と言っていたそうです。
この信頼感がどこから来るのか。「主将」という名前からではないことは当然です。昔、「キャプテン」というマンガがありましたが、この篠原選手はコーチによると「何をするにも一番」なのだそうです。「グランドに出てくるのも、準備をするのも、後片付けも」だそうです。1番を打ち、昨日の試合も6打数3安打ですから野球の実力があるのはもちろんですが、それ以外にも、何をするにも一番で、そして自分にも人にも厳しいという姿勢が、この絶大な信頼感となっているのでしょうね。
これだけの信頼感を得るには生半可なことでは出来ませんし、主将を担うというのは大変なことですが、それで成長することもたくさんあります。主将として一番大切なことは、チームをまとめ、鼓舞し、導くことであり、そのために一番大事な要素は、野球の実力だけではなく、やはりチームメイトの信頼感を勝ち得る主将の言動なのだろうと思います。そして、それは日頃の努力を惜しまぬ姿勢で勝ち得ることが出来る、つまり、誰でも「やればできる」ことなのだろうと思います。
誰でも出来るけど、とても難しいこと。これが出来る人が主将にふさわしい人なのでしょう。
がんばれ、主将!そして、将来の主将!
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