ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

乳児のミルク一人飲みは悲しい

2008年09月22日 | 母子関係の確立
朝日新聞大阪本社2008/09/21付け34面 社会面に気になる記事が掲載されていました。
「乳児「一人ミルク」常態化」とありました。
新生児集中治療室では人で不足のために、乳児を抱かずにミルクを飲ませる「一人飲み」が状態化しているとあります。
この背景には、看護師の配置が不十分なことが要因です。

出産施設の減少や新生児医療を必要とする赤ちゃんの増加が拍車をかける。

未熟児の増加は著しい。
この背景には、高齢出産や不妊治療などの生殖医療の進歩。さらには食生活や身の回りにある化学物質などの影響があるのではないでしょうか。

一人飲みは、手抜き育児の代表です。
未熟児の赤ちゃんは、本来たくさんの手をかけて愛されなければならないはずです。
とても痛ましい状況です。
担当の看護師が数十人の赤ちゃんを診ることが赦されるべきこの状況を変えなければなりません。
保育所では、0歳児3人に一人の保育士が担当することが法律で決められています。
それは、多くの赤ちゃんをみることが不可能だからです。しかも、健康な赤ちゃんでも3対1なのです。
命の危機にある未熟児ちゃんで数十人は、とても危険です。
未熟児の看護には、もっと予算を付けたり医療保険の点数を上げるべきです。

正常なお産ができる身体が出来ていない。
我が子を育てる上で、健全な心と身体をつくるための必須条件は「親の愛」と
「豊かな身体をつくる食事」さらには、家族そろっての楽しい食卓です。

皆さん今からでも実行してください。
我が子のために。



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2008-07-04 23:46:32

2008年07月04日 | 母子関係の確立
命の大切さとはかなさ。
神から預かった命は、再び神の元に召されるときまで親に育まれます。
誕生した命は必ず「死」を迎える。
お産もまた母が自分の死をかけて新しい命を生み出します。
お産は、本来、神が司ります。

今の人々にはその意識が希薄です。
希薄というよりその意識が備わっていないのです。
従って新しい命の誕生を「人任せ」「医師任せ」にしています。

神から預かった命も多くの医療施設では、すぐに母子分離をされてしまいます。
母子分離された新しい命は、人生最初の瞬間からストレスにさららされます。

お産も、医療従者に都合で流れ作業で進行され、赤ちゃんの意思に反しています。
赤ちゃんは、神の啓示を受け、自らの力で生まれてきます。
まさにお産は「神の領域」です。
神々しく神秘的なものでなければなりません。

神の啓示を受ける前に産まされ、分離された命と、神の啓示を受け自らの力で母子の対面をした赤ちゃんでは、ストレスのかかりかたが全く違います。その差は、成長に大きく作用します。

産み場所探しは慎重にしてください。
新しい命の心の発達に大きく影響します。



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母子の笑顔は素晴らしい

2008年07月03日 | 母子関係の確立
けいずかあちゃんさんのコメントを拝借します。
素晴らしいコメントをいただきましたのでご紹介します。
文面から、温かい母子の関係が読み取れます。
***********
親の感情は、思っている以上に赤ちゃんに伝わります。
息子と接する時はなるべく笑っているようにしています。
イライラしている時、ビックリした時、どうしようかとあせった時、
あえて無理してでも笑顔を作って笑い飛ばしてから接しています。
すると、結構赤ちゃんは泣かなかったりするんです。
親が不安になると、赤ちゃんも不安になって泣く。
赤ちゃんがアタマをぶつけたりしてビックリしていても、
親が笑って「あららら、ゴッチンコしちゃったのね~ゲラゲラ」と言うと
泣きかけていても、一瞬キョトンとした後、一緒に笑ったりします。
そういえば最近、夫に「笑い方がママに似ている」と指摘されました。
私のこと、見ていてくれているのですよね。身が引き締まります。
************
人間関係の上で大切なものは、笑顔と真心ですね。
母子の間の「無償の愛」ほど素晴らしいものはありません。
皆さんも「我が子」と笑顔の交換をしてください。
子の笑顔は「親のもの」母の笑顔は「子のもの」ですね。
親子で笑顔を交わしあいをしましょうね。



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表情の乏しい赤ちゃん

2008年02月16日 | 母子関係の確立
僕の尊敬する助産婦の若松寿美恵さんからメッセージが届けられましたので紹介します。
とても悲しい現実です。
*******
とっても気になる赤ちゃんとお母さんたち

最近、たまたまかも知れませんが、とっても気になる赤ちゃんとお母さん方に、立て続けにお逢いしました。

生後6ヶ月くらいの赤ちゃんが、一見、とてもおとなしく、表情も乏しく、お母さんの前で黙って空を見つめているのです。抱っこを求めることもなく、寝返りを打つこともなく、2時間のクラスの間中、ずっと。 そしてお母さんはと言うと、赤ちゃんがおとなしくしていてくれているからでしょうか、赤ちゃんを見つめることもなく、私の話を聞いてありました。 私は、次第にクラスの進行よりも、その母子が気になって仕方がありませんでした。どんな背景がおとなしい赤ちゃんと、その赤ちゃんをあまり気にならないお母さんにあるのかと。お節介なのでしょうが、愛着障害とボンディング障害さえ懸念してしまうほどでした。

お母さんが赤ちゃんに思うように絆を結びづらいことがあるのではないかと、クラス終了後、お話をさせて頂きました。

お母さんの語って下さった中には「上の子の赤ちゃんがえりがひどく、また、赤ちゃんがおとなしいこともあり、授乳以外のお世話は義母がしてくれています。赤ちゃんは派手に泣くこともなく、家でもおとなしいので、私はついつい置き去りにしてしまっています」とのこと。お母さんも日々、大変な思いをされている様子が伝わって来ました。

そんな中でも赤ちゃんにとってもお母さんが一番のかけがえのない存在であることをお伝えし、可能な限り赤ちゃんを抱っこして、授乳の時にはしっかり赤ちゃんを見つめてあげて下さいねとお願いをしました。

赤ちゃんの体重増加がゆっくりなことも気になり、それから2週間後に再度来て頂きました。

お母さんは「出来るだけ抱っこして、授乳の時には赤ちゃんを見つめるようにしています」と話して下さいました。前回とは違い、体重を測らせてもらうのに赤ちゃんをお預かりしてお母さんから離すと泣き出していました。

まだ笑顔は見られませんでしたが、表情も出てきているように感じました。
もっと母子の絆と愛着形成について、早くからお伝えさせて頂けていたらと、深く反省しました。
挙げたらきりがないほど、気になる母子があります。

希薄な現代社会の落とし穴でしょうか。 お母さん方に悪気はないのです。
負の世代間伝達を断ち、母子が心地よく育まれるようなお手伝いをさせて頂けるようにと痛感しています。
************
皆さんはこの大切なメッセージをどのように感じましたか。
抱いて声をかけ、赤ちゃんが出すメッセージを受け止めるようにしてください。

若松さんありがとうございました。



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赤ちゃんとの会話を楽しむ

2007年12月16日 | 母子関係の確立
赤ちゃんとの会話を楽しもう。
赤ちゃんは、お母さんとおしゃべりが大好きです。

お母さんの気をひこうとして、声を出します。
この声に、お母さんは、少し声のトーンを高くして答えます。これは「マザリーズ・母親語」で応えます。
赤ちゃんが声を出すのことは、声帯の発達だけではなく、唇や舌、口蓋などの筋肉の訓練になります。

積極的に赤ちゃんに応えて、会話してあげてください。せっかく声を出してもお母さんが応えてあげないと、会話することの楽しさやコミュ二ケーションを学ぶことが出来ません。

赤ちゃんにとって会話の内容は、問題ではありません。
発する声に親が、応えてあげることが重要です。
あ~、う~に応じて何でもいいから返してあげてください。
微笑みかけてあげるだけでもいいです。

言葉の習得に必要なステップです。

手抜きで、テレビやパソコン、ラジオでは意味がありません。
お母さんの優しい声や笑顔が必要なのです。

赤ちゃんは、あなたに何かして欲しいときには、小さな声を出して合図してくれます。
必ず返事をして応えてください。

赤ちゃんと声を通して意思の疎通が出来るようになります。

これが出来たからすぐに言葉を話せるようになるわけではありません。

大切なのは母子のコミュニケーションです。
赤ちゃんの正常な発育のためには大切なことです。

親が、それに応えなければ、やがて親に要求を求めなくなります。赤ちゃんも「精神」を病みます。
サイレントベビーが誕生します。この子の将来は悲惨な人生になります。

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母子の基本的信頼感

2007年12月08日 | 母子関係の確立
白川嘉継先生の書かれた文章を掲載させていただきます。
非常に奥の深い言葉です。
母子の信頼関係について考えていただくヒントになります。
***************

朝焼けの空を観て、きれいねと思い、赤ちゃんを見つめて、かわいいねと思う。

空がきれいだからきれいねと思える。赤ちゃんがかわいいからかわいいと思える。この認識は、見る対象の状態だけではなく、見た人間がどのように感じることができるかがより重要です。
 子どもの頃から、いつも肯定されていると、何事も肯定的に、いつも否定されていると、何事も否定的に感じるようになります。
 親子の関係性が育まれていないと、子どもを受け入れることができず、否定してしまうことがあります。特に母との間に結ばれる基本的信頼感を欠くと、自分に自信を持てず、自分自身を否定的に受け止め、他人への信頼感を持てず、他人を信じること、頼ることができなくなります。

 男女の愛情が本能的にできあがるのに対して、親子の愛情は本能的にできあがるものではなく、時間をかけて作らなければなりません。
その時を喪失すると、基本的信頼感は育たず、他人と上手に接することが難しい人生を送ることになります。育児にも自信が持てず、どうしてよいかわからない、とても不安定な状態になります。しかし赤ちゃんは、母親に依存し頼ってゆかなければ生きてゆけません。
 本来母親がいなければ生きてゆけない存在です。自然の中で生きる霊長類は、母親が死ぬ?と子どもも後を追います。
母親はそれほど重要な存在です。子どもの誕生は基本的信頼感を育て子どもと絆を結ぶ絶好の機会です。赤ちゃんの瞳に映る自分を見つけてください。そして頼られることの喜びと、赤ちゃんを信じることの喜びを見つけてください。もし不安が強ければ、子どもの良いところを見つける作業をしてください。そして褒める練習をしてください。もしうまく行かなかったら、幸いにも人間社会は家族制度や社会制度があり、だれかが支えてくれるはずです。
 頼れる誰かを見つけてください。

大人の会話には、本音と建前があります。しかし、大人と子ども、特に会話のできない幼い子どもと話をするときには気持ちのまま本音の言葉を発してしまいます。

 褒める練習をしましょう。それがそのまま自分を褒めること、自分の心の安定につながり、自分自身に豊かな心が育まれます。
 豊かな心は子どもに伝わり、豊な心を与えられた子どもは成人した後にも豊かな心を持って育児ができるようになります。母の微笑む瞳を見て赤ちゃんは微笑みます。
笑顔が世代を超えてつながります。
白川 嘉継先生 福岡新水巻病院小児科
*****************
褒める大切さを認識していただけましたか。




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母子の信頼関係が大切

2007年11月21日 | 母子関係の確立
赤ちゃんの生活リズムをもっとしっかりと作ってあげる必要があるように思います。
基本的に人間は動物ですので、朝日とともに起き、夕日とともに活動をペースダウンさせ、夜はしっかりと休みのが一番自然です。

入浴というのは、とても興奮するものです。
夕方から夜にかけては次第に静かな精神活動にしていく必要がありますが、夜遅くになっての入浴や、パパが帰ってから一緒にはしゃいで遊ぶのは、目を覚まさせてしまい、なかなか寝付かれなくしてしまいます。
こういったことも、赤ちゃんの生活スタイルに配慮して、大人が工夫をしてあげなければいけないと思います。
夜十分な睡眠がとれていなければ、昼間の活動は鈍ってしまいがちです。
逆に昼間のいきいきとした生活がなければ、一日の生活スタイルにメリハリはありませんので、夜いつまでも起きているようなことにもなってきます。
以上は原則のお話ですので、実際の生活のなかでいろいろと工夫をしていって下さい。


母子関係の確立ができず、関係性障害に陥り、基本的信頼関係を確立できないと、基
底欠損と呼ばれる状態が生じ、その後の発達や人格形成に大きく影響します。

自分に自信がない、他人を信頼できない状態が人格の基本になってしまいます。
自分に自身が無く、生きて行く上で最も重要な食を否定します。食行動異常の治療は信頼関係の確立からはじまります。

主治医が身も心も抱きかかえ、どんなことがあっても決して裏切らない立場をとります。
拒食症では抱きかかえ離乳食を食べさせるように食事を与え、離乳食のやり直しを行います。
当然母乳栄養児にはほとんど無いのですが、全く無いとは言えません。母乳分泌に関わるプロラクチンの血中濃度は個人差があるようで、高値になりやすい人では、苦労が少なく母乳がでるようです。

母親が子どもに特別な感情を持つことができるオキシトシンやバゾプレシンは、子どもの方を見つめて、子どものことを考えながら授乳しないと分泌されにくいので、完全母乳栄養児でも3歳健診時に、関係性障害を持つ子どもがいます。

母親にお話を伺ってみますと、哺乳時に見つめられず、よそ見をされていた子どもに見られました。現在、授乳しながらテレビを見たり,ビデオを見たり、メールをしたりする母親が70%以上います。
子どもの時に見つめてもらえなかったために、成人しこどもを持っても見つめることができなくなっているようです。

世代間伝達です。

拒食症を含め食行動異常、あるいは食物を含めた依存症、たとえば過食、アルコール依存、薬物依存、スポーツ依存、学業依存は増加しています。

最近はテレビゲームに依存しているためか、アルコール依存、スポーツ依存、学業依存は目立たなくなっているように思います。
いずれにしても母子関係の確立は後の人生に大きな影響をもたらします。関係性の確立のための準備は妊娠前にはじまり、妊娠して作業が開始され、母乳栄養の終焉までに完結されるべきであると今は考えています。
白川嘉継先生


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