ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

親が変われば子も変わる3

2010年10月15日 | 子どもの成長
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曽爾高原のススキ(奈良県)
今日は、先月篠山に来てくれた母子の1ヶ月経過後の近況を寄せていただきましたのでご紹介します。
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篠山にお邪魔してからもう1ヶ月経ったのですね。まだついこの間のことのように思います。本当にお世話になりました。

篠山に伺う前は、それは随分と教育TVに頼っていました。息子とどう向き合っていいのか分からなかったのですね。この一ヶ月、一度も見ていません。
週末まで指折り数え、今日をどう乗り越えようか無事乗り越えられるが不安に思うことが多かったのですが、このごろは お散歩に出るのもスムーズになり、いろいろあっても、日々穏やかに過ぎていきます。

とはいえこの一ヶ月、山あり谷ありでした。
篠山で修行させていただいていたとはいえ、帰ってからは応用編。日々織り成す出来事に未熟な母は、自分に振り回され、答えを欲しがりました。
躾というものに向き合うのが、自分のイライラと重なって、これは躾なのか怒っているだけなのか、間違っていれば正して欲しいと、不安を感じ続けていました。
運よく、ブログに「冷静に毅然と」という言葉を見つけ、気付かせていただくこともありました。

そんな不安定な中でも、息子は確実に成長を見せてくれて、失敗したなーと思うことがあっても、その成長が私を支えてくれました。

篠山から帰って、しばらくは、予定していたことを全てキャンセルして、二人でのんびり過ごしていました。公園や原っぱで二人でのんびり過ごしていたことは、私も息子との過ごし方を見つけるよい時間でした。息子がこういう時間を欲しがっていたのだなとも感じられました。

以前の息子は「ジャックナイフ息子」。大変でした。「近づいたらケガするゼ!」だったものですから、そういう場に行くと、私は中腰でいつでもダッシュ&ブロックできる体勢をとっていました。赤ちゃんだろうと小さい子だろうと容赦ありませんでしたから。
篠山後、10日ほどしてから、久しぶりに支援センターに行きました。
支援センターの階段を登るとき、息子がふと「電車で遊ぶ。ペチンしない。、どうぞする。」と言い出したのです。「うれしいな、でもなんで?口だけだろう・・・」なんて思っていました。(*ペチン=たたく)
中に入ると、イベントなどに目もくれず「約束」通り電車をひっぱりだし遊び始めました。そして、早々に、男の子がやってきて取り合いになったのです。いつもなら、間髪入れず猛スピードでペチンするはずが、今回は、先に叩かれちゃいました。息子が半べそかきながら叩き返そうとして、手を振り上げたのですが、その手を、ぐーーっとこらえて、自分の膝においたのです。じっと相手の顔をみて、涙をためて辛抱していました。そして、少しして手元にあった線路や電車のいくつかを「どうぞ!!!」と渡したのでした。
最初の「約束」、守ろうとした太一。信じられませんでした。わが子をだれ?と思ったくらい(笑)。胸がいっっっぱいになりました。
息子を以前から知っている人も、息子の落ち着き振りを驚きと感心で見つめていてくれました。
以来、息子のトラブルは激減し、たとえ喧嘩してつい手を出しても、自分から「やっちゃった」と言って謝ったり、仲直りしようとしたり。
友達と一緒に絵本を見ていたり。
かつて赤ちゃんを押しつぶしたり叩いたり「かわいくない!!」と激しかったのに、私が泣かした(!)赤ちゃんをあやして、頭にふれちゃったときには「さわっちゃった。なでてもいい?」「かわいい」というようになったり。
「家にいる!」「あそばない!!」「おもちゃ貸さない!!」だった息子が、今は、お友達と遊びたいといいます。あそびに行くときは、お友達に貸してあげると、おもちゃを多めに持っていきます。
息子の砂場あそびに、はじめてあったお友達が、加わってくれると、どう絡もうか(!)と嬉しそうです。
こんなふうに、ありえなかった姿を目にすることができるようになって感無量です。
テレビなど暴力的な物は避けていましたし、もちろん手を上げたことなど一度もなくて、どうしてこう、乱暴なんだろうと思っていましたが、新井様から「親の愛のかけかたをまちがえていたから。」といわれました。どんなに大切に思っていても、伝え方を間違っていたら意味がない。「親が変われば子が変わる。」まさに、別人息子に出会えたこの出来事は、忘れられない実体験となりました。
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とてもとても長い感想ですので明日も掲載します。
親の意識が変わると子も変わる。
親が真剣に子どもと向き合う。
母の愛で包み込みわが子の心を感じることです。
うわべだけの愛情はいけません。
わが子の10年、20年、30年先を考えてください。
今だけを観ていると子育てを間違えてしまいます。
他人の目はどうでもいいのです。
わが子の「こころ」を観てください。




コメント (4)
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