ひげ爺のお産・子育てご意見番

子どもは育つ力を持って生まれてきますが
親に子育てする力が減っています。
親育て支援の中で感じたことを書いています。

手のかからない赤ちゃん

2008年08月27日 | サイレントベビー
このところ「うちの子は手がかからない」とい声を耳にします。
手のかからない子とはどういう子なのでしょうか。
第一子で手のかからない子は少ないように思います。

新生児期に、人工乳などで3時間おきの機械的に栄養を与えられたり、泣いても手をかけてもらえない。
授乳だけではなく、紙おむつは布のおむつより交換の回数が少なくなり、ミルクも母乳より回数が少なくなる。
赤ちゃんとのふれ合いが少なくなると、声をかけたりされることがなくなり、
いくら泣いてもお母さんが欲求を満たしてくれないと、赤ちゃんは次第に、自らの欲求をしなくなって行くことがあります。
これが「手がかからない子」と言われます。
手がかからないのではなく「手をかけてもらえない」のである。
このようなお母さんは、「暗い顔」をしているのではないだろうか。それが赤ちゃんにもわかり、赤ちゃんも暗くなるのである。

赤ちゃんが泣いたり、笑顔で笑ったり、喃語をしゃべるのは、お母さんへのサインです。
赤ちゃんの欲求を満たしてあげることで、赤ちゃんの感情も育ちます。

テレビはベビーシッターではありません。
お母さんの生の声が、赤ちゃんの心を安定させるのです。
笑顔で赤ちゃんの瞳をみながら話しかけてあげてください。
赤ちゃんは、あなたの瞳の中に映る「自分の姿」を観て安心します。

サイレントベビー(おとなしい赤ちゃん)は幼児期だけの問題だけにとどまりません。
情緒が未成熟のまま育ちますと、他人とのコミュニケーションがとることができない子どもに育ちます。
幼稚園などで集団と調和できなかったり、登園拒否になることがあります。
成大人になってからも、自己中心的で問題行動を起こすようになります。

これは、親子にとって、家庭の悲劇的な状況につながっていきます。

その場だけではなく、子どもの将来を持て子育てをしてください。





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