鎌倉市長谷に鎌倉にゆかりの深い文学、文士たちの作品や資料、記念品を展示している「鎌倉文学館」はある。当館は昭和60年(1985)、旧前田候爵鎌倉別邸を改築して設けられた木造三階建ての洋館である。戦後内閣総理大臣佐藤栄作やデンマーク公使の別荘として使用された。青い屋根の洋館の前には600㎡のバラ庭園が広がり、世界各国の199種244株が植えつけられている。今、赤、白、黄、ピンクのバラが甘い香りを漂わせ美しさを競い合うように咲いている。まるでバラの花園である。中でも鎌倉の地にゆかりのある星月夜、静の舞、流鏑馬、春の雪、大姫、薪能、かまくら小町のバラは人気があるようだ。5/11~6/5迄「バラまつり」が開催されている。咲き誇った園内は多くのバラ鑑賞客、愛好家、撮影者で賑わっていた。バラと青い洋館のコントラストは一枚の絵を見ているようである。(1605)


















