相模原市緑区下九沢に公園全体が植物園のように造られている「相模原北公園」はある。当園の西フロントを入ったすぐ前方になんとも珍しい2本の赤い花穂というか花糸をつけた「ブラシノキ」が見頃を迎えている。「ブラシノキ」はフトモモ科ブラシノキ属の常緑小高木。別名は「カリステモン」といい、ギリシャ語で「美しい雄しべ」の意味をもつ。オーストラリア原産で観賞用に栽培され、5~6月頃に開花し、花弁は緑で小さくて目立たないが、赤の長い花糸が珍しい。穂状花序をなし、花序全体が本当に洗浄用のブラシのように見え、花序の先から枝が伸びている。花言葉「はかない恋」、「恋の火」、「恋の炎」、「気取る心」、「素直な気持ち」で花色が赤だけに炎のような不思議で珍しい花を観た。(1605)
相模原公園の西側にハナショウブの名所の一つとなっている「水無月園」はある。当園にはメインの東側と木立に囲まれた西側とさらに奥に一か所と3ヶ所の円弧状の菖蒲田で構成されている。菖蒲田には「肥後系」、「江戸系」、「伊勢系」など118品種、26000株のハナショウブが植えられている。メインの東側では紫系の江戸系と伊勢系が開花し既に数列見頃となっていた。肥後系は遅いのか一列ほど咲き始めていた。また西側の中央の菖蒲田では黄色と薄紫のハナショウブが十数輪、さらに奥のショウブ田には黄色のショウブが多く開花し始めていた。6月12日(日)にはしょうぶ娘たちも登場する「しょうぶまつり」が開催される。刀状の葉にあの鮮やかな白・黄・紫・藍・青・ピンク色のあのしなやかな花姿を見せてくれる日が待ち遠しい限りである。(1605)