府中市街地の中心部、緑の杜に囲まれた嘗ての武蔵国の国府跡に鎮座する武蔵国総社の「大国魂神社」はある。創建(伝)は景行天皇41年(111)、約1900年の歴史をもつ古社で別名は六所宮という。祭神は大国魂大神である。大鳥居を抜けると「中雀門」、「随神門」、その正面に三間社流造銅板葺の「本殿」に「拝殿」がある。本殿両脇には小野大神、小河 大神、秩父大神、杉山大神、金佐奈大神の神「六所」を奉祀している。境内・神域には「神楽殿」、「宝物殿」、「回廊」、「手水舎」、「鼓楼」、「忠魂碑」、「日露戦没記念碑」、「相撲場」など数々の文化財が建ち並び武蔵国総社に相応しい威厳に満ちた荘厳な神域を形成している。(2001)
相模が丘の住宅街を南北に貫く全長1.6kmの緑道「仲良し小道」には64品種、220本の多種多様な桜の木が植栽されており別称「さくら百華の道」と呼ばれている。2週間前に訪れた時「十月桜」や「冬桜」が終焉を迎え「椿寒桜」、「修繕寺寒桜」、「大漁寒桜」、「河津桜」が開花に向けてスタンバイ中であったが本日訪れるとその中でもっともポピュラーなヒカンザクラと早咲きオオシマザクラの自然交配種で一重で淡紅色の桜「河津桜」が今、ここ数日の比較的穏やかな暖かい日が続いていることから花の先端をピンク色に染め可憐な花姿を見せ始めた。小道の一角に植栽の一本の河津桜はもう20から30輪ほど可愛らしい花びらを広げて美しい花姿を誇示している。相模太夫的「開花宣言」としたい。すでに相模原公園、そして松田山でも咲き始めたと報じていた。気温の好条件で一気に開花が加速、来週には2、3分咲きとなって、ここ相模が丘の「さくら百華の道」が河津桜で華やぎ始める日がもうそこまで来ている。(2002)