神奈川県足柄上郡開成町吉田島、福井県の永平寺、横浜市の総持寺を本山とし、ここあじさいの里に佇む由緒ある曹洞宗寺院の古刹「金剛山大長禅寺」はある。創建は天文10年(1541)、当時の吉田島村に唯一ケ寺の寺として草創。特に勝国良尊禅師開山の際は徳川家康、秀忠、家光の三代に亘る将軍の帰依を受けている。勝国良尊は当地の名主であり村人のために創建、村人が護持した、村人の為の寺である。当寺は地域との結びつき深く、明治22年から37年間「吉田島村役場」が設置、さらに村役場や準教員養成所に女子技藝学校も置かれた。現在の神奈川県立吉田島農林高等学校の創設発祥地である。本尊は釈迦牟尼佛。新松田から「十文字橋」を渡りきった左側に位置し寺号標と重厚な「山門」(1913建立)構えられている。「山門」を抜けると境内正面に江戸時代中期の安永8年(1779)に建立の入り母屋造りの「本堂」、右に庫裏(香雲台)がある。境内には本堂裏に開山堂、位牌堂、本堂前にあしがら不動金剛明王と十三仏を祀る「福慈堂」、鐘楼堂、光珠庵、経蔵があり、境外の山門対面に慈光殿など20余棟の伽藍を数える。(2002)
相模原市下溝に四季の花が絶えない市民のオアシス「県立相模原公園」はある。「遊具広場」の後方に早咲きの「河津桜」が5本植栽されている。10日ぶり訪れると例年に比し暖冬、早くも春到来を察知、感知したのかようにほぼ満開域に達していた。個体(木)によってはまだ蕾をつけているもあるのこれらが開花すればもっと美しく華やかとなる。河津桜は「オオシマザクラ」と「カンヒザクラ」の自然交雑種によって生まれた日本にある桜である。早咲きといっても花期が長い河津桜、今月いっぱいは明るいピンク色の花を楽撮できるかもしれない。しかし梅も、河津桜も去年より確かに早い。桜の主役「ソメイヨシノ」の満開予報は「600度の法則」(2月からの気温累積)がによると3/25か26としている。4月上旬の「入学式」、「桜まつり」時はもしかしたら葉桜となっているかもしれない。(2002)