相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない市民の憩いの場となっている総合公園の「相模原麻溝公園」はある。管理事務所から展望塔に向かう一角に本数は少ないがなんともかわいらしい黄色の花の「福寿草(フクジュソウ)」が咲き始めている。属名の学名「Adonis(アドニス)」はギリシア神話で猪に殺された美少年「アドニス」の名前に由来する。福寿草は幸福と長寿を意味し、新春を祝う花として名づけられた。別名には「元日草」、「朔日草」とも呼ばれる。開花期は早春のウメの花がほころぶ頃、草丈20~30cmの上部から蕾を持ち上げ、後を追うように黄色の大輪花を広げ咲く。花茎を伸ばしながら、細く切れ込んだニンジンのような葉を広げ晩春の頃に落葉する。「幸せを招く」、「永久の幸福」、「福を招く」というおめでたい花名と花言葉からこの時期縁起の良い花としてもてはやされている。(2002)
座間市入谷に市最古・古刹で坂東33所霊場第8番札所「星の谷観音」と呼ばれている真言宗寺院「妙法山星谷寺」はある。創立(伝)は天平年間(729~749年)、本尊は聖観世音菩薩である。江戸時代には大山講で賑わったという当寺は「基地は山叡幽邃にして清泉せん湲たり星影水中に映じ暗夜も白昼の如くなれば土人星谷と呼べり」とあり、寺号はこの故事に由来している。「寝下がり紅葉」、日本最古の「梵鐘」、「星の井戸」、季節はずれの「不断開花の桜」、「楠の化石」、「咲き分け散り椿」、「観音草」など七不思議の寺といわれている。中門を入った右手に「白梅」がまだ1~2分咲きであろうか可愛らしい花びらを広げて咲き始めていた。もう暦の上では春、寒さに耐えて百花に先駆けて咲く梅が咲き始めたことは春は近いという証であるが、明日からグーンと気温が下がるという。三寒四温が繰り返されて春へ・・・!!(2002)