町田市野津田町に「新東京百景」、「日本の歴史公園100選」、「東京都指定名勝」に指定され町田を代表する公園「薬師池公園」はある。七国山に隣接しており谷戸地形を生かした園内中心部には当園のシンボルの薬師池が配され古民家や植物園がある。園内には春は梅、初夏はショウブやアジサイ、夏は大賀ハス、秋季には「七色の紅葉」で錦秋に彩られる。池を中心に林やハス田に訪れる多くの野鳥を求めて首都圏近郊の写真愛好家に人気の撮影スポット。薬師池では町田市の鳥に指定されている「カワセミ」を狙って数組のカメラマンが押しかけていた。ハス田に移動する一羽の「シラサギ」(ダイサギ)が降り立っていた。スレンダーで背筋をまっすぐ伸ばしたシラサギ(白鷺)は鳥の中でも美しい。シラサギは全身が白いサギ類の総称のようで「ダイサギ」、「チュウサギ」、「コサギ」に分類される。「ダイサギ」は体長は 90㎝ほど全身の羽毛が白色。全体が白色で脚と首が非常に長く、くちばしも長くアオサギと並ぶ最大級のサギである。一期一会、訪れなければ会えなかった一枚である。(0217)
小田原市曽我谷津に宗我氏の祖先を祀った曽我の里の総鎮守「宗我神社」はある。宗我播磨守保慶が長元元年(1028)創建。曽我郷六ヶ村(上曽我、曽我大沢、曽我谷津、曽我岸、曽我原、曽我別所)の各鎮守を明治時代に合祀し「曽我の里の総鎮守」としたのが興りである。祭神は宗我都比古之命と宗我都比女之命である。応神天皇、桓武天皇、小沢大明神を配祀している。寛治元年年(1088)には源義家が奥州下向の際に参詣した伝えがある。戦国時代以後、歴代の領主は小田原城の日少宮祭所(守護神)と定め、当初「宗我都比古神社」であったが、その後「宗我大明神」、「小澤大明神」となり明治2年に「宗我神社」となった。下曽我交差点に面したところに大きな「大鳥居」、参道には宗我神社の神主の家に生まれた昭和の代表的私小説家「尾崎一雄の文学碑」が建てられている。「二の鳥居」を抜けると正面に関東大震災で破損し、昭和4年再建の「本殿」がある。境内右手に「尾崎基成の記念石碑」、社殿裏には6基の「石塔群」が祀られている。当社の最大の祭礼は9月末に湘南随一といわれている豪華な深彫り彫刻で飾られた山車が5基並ぶ景観は壮観である。(2002)