小田原市曽我谷津に初めは本山修験宗の寺院、明治初期に神仏分離令で天台宗の円城寺派に改宗した「大光院=諸法山実相寺」はある。創建時期は文明18年(1486)。本尊は木彫り不動尊。寺伝では「諸法山実相寺」と称する本山修験の寺院で小田原城下の「王滝坊」に属していた。宗我神社より西方に進むと殿沢川が流れる法輪寺の隣に鎮座し「山門」を抜けると正面に「本堂」がある。堂前には「神変大菩薩」の石塔が建てられており明治32年の記録がある。「神変大菩薩」は役行者のことで山岳修験の系譜に連なる寺である。しかし当寺は久しく里修験として続いてきて地鎮祭や建前、病気平癒などの祈願が行われる。曽我という土地柄か境内には沢山の梅が植栽され、石像、宝篋印塔が建てられこの辺りに国府津石工が多かったことを窺わせる。(2002)
相模原市下溝に四季の花が絶えない市民のオアシスとなっている「県立相模原公園」はある。「遊具広場」の後方に5本植栽されている早咲きの「河津桜」が少しずつ咲き始めまた、遊具広場の脇にクロッカスと「スイセン」のミニ花壇があり今、副花冠が長く、ラッパ状をしているので「ラッパ水仙」と思われる珍しい真黄色のスイセンが数輪咲いている。凹凸をしたギャザーのような花芯が可愛らしい。さらに十月桜、冬桜の咲くイベント広場前の花壇でも少し種が異なった小ぶりの真黄色の「スイセン」が咲いている。スイセンはヒガンバナ科スイセン属(ナルシサス属)で黄色のスイセンは別名を「ナルシサス」とか「雪中花」と言われている。黄水仙の花言葉は「私のもとへ帰って」、「愛に応えて」である。(2002)
相模原市南区下溝にある県立都市公園の一つで相模原のオアシスとなっている「県立相模原公園」はある。イベント広場からグリーンタワーに移動する左側に紅&白梅4本、「紅葉の丘」から「衆遊の庭」周辺に紅梅と白梅が5~6本ある。先月末訪問時は白梅と紅梅が可憐な花びら広げ2~4分咲きとなってほのかな甘酸っぱい香りを漂わせていたが、今日はもう見頃を迎えていた。「梅」は百花に先駆けて咲き、「桜」に比べ休眠が浅く開花時期が天候によって大きく左右される。高温・適湿・多照の年は開花時期が早まり、乾燥の激しい気温の低い年はやや遅くなる。当園も梅、河津桜の花で華やぎ始めた。来週明けには満開となる勢いである。今週末から都内では「世田谷区=羽根木公園」、「文京区=湯島天神」で梅まつりが開催される。2/1から「曽我梅林」、「熱海梅園」でも梅を主役としたまつりが続いている。梅花追撮の旅も佳境に入ってきた。(2002)